2015-08

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ISU選手権大会エントリー

ISUより2016年ISU選手権大会(ユーロ、4CC、世界ジュニア、ワールド)の出場枠と
技術点最低得点が発表になりました。詳細はこちら

■出場枠
欧州選手権

男子シングル女子シングルペアアイスダンス
チェコ 2フランス 2オーストリア 2デンマーク 2
フランス 2ドイツ 2フランス 2フランス 3
ドイツ 2イタリア 2ドイツ 2ドイツ 2
イスラエル 2ラトビア 2英国 2イタリア 3
イタリア 2スウェーデン 3イタリア 3ロシア 3
ロシア 3ロシア 3ロシア 3スロバキア 2
スペイン 2スペイン 2
その他 1その他 1その他 1その他 1

四大陸選手権
欧州以外に所属するISU加盟国。前年成績に関係なく1カ国の最大出場枠は3

世界ジュニア

男子シングル女子シングルペアアイスダンス
中国2日本3カナダ3カナダ3
イスラエル2カザフスタン2中国3フランス2
日本3ラトビア2チェコ2ハンガリー2
ラトビア2韓国2日本2イタリア2
韓国2ロシア3ロシア3ロシア3
ロシア3アメリカ2アメリカ3ウクライナ2
アメリカ2アメリカ3
その他1その他1その他1その他1

世界選手権
男子シングル女子シングルペアアイスダンス
カナダ2カナダ2カナダ3カナダ3
中国2中国2中国3フランス3
フランス2フランス2フランス2イタリア2
日本2日本3イタリア2ロシア2
カザフスタン2韓国2ロシア3アメリカ3
ロシア3ロシア3アメリカ2
スペイン3アメリカ3
アメリカ2
ウズベキスタン2
その他1その他1その他1その他1


■技術点最低得点
欧州選手権、四大陸選手権
SP/SDFS/FD
男子シングル25.0045.00
女子シングル20.0036.00
ペア20.0036.00
アイスダンス19.0029.00

世界ジュニア
SP/SDFS/FD
男子シングル20.0042.00
女子シングル20.0035.00
ペア20.0030.00
アイスダンス18.0028.00

世界選手権
SP/SDFS/FD
男子シングル34.0064.00
女子シングル27.0047.00
ペア25.0043.00
アイスダンス29.0039.00

技術点最低得点は2015年、2014年と変わらず。
選手権大会エントリーを目指す選手で2015年にこの技術点最低得点をクリアできなかった選手
今季から復帰する選手はこのスコア以上が求められることになります(クリアは2シーズンに跨ってもOK)

2014年さいたまワールドSPでは
『とりあえず持っている出場枠でエントリーしたけどワールド当日までにミニマムをクリアできなかったから出場はダメ』
という選手が女子で数名いました
今季はエントリーした選手が皆出場できるといいですね
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NHKアナザーストーリーズ「宿命のトリプルアクセル それぞれの選択」③浅田真央

映像とナレーションがかみ合わなかったり、事実と異なる部分もあったりするのは相変らずでしたが
最後に取り上げた浅田真央については比較的マシだった。
ただし、1時間という枠内で伊藤みどり、荒川静香、浅田真央を同時に収めようとしたことで
真央に割く時間も短くなり、内容も中途半端さを感じてしまった

放送内容で事実と異なるのは
真央が表現力に力を入れ始めたのはソチ五輪を迎えるシーズンではなく
2008-2009年の
タチアナ・タラソワに師事するようになってから。
バンクーバー五輪までの過程でトリプルアクセルの失敗が目立つようになったのは
真央の身長が急激に伸びたからではなく
度重なる厳しい回転不足で速く回ろうと踏切りより体を早く捻ることで
アクセルの軌道が知らず知らず内に入り過ぎるようになってしまったから

急激に身長が伸びた16歳、17歳のシーズンにとある番組で
真央のジャンプの高さや回転速度について科学的に検証したことがあったが
14歳の軽々跳んでいた頃と全く変わっていないというデータが出ていたからね。

「(伊藤)みどりと比較して弱いと思われるかもしれないが
真央は私が教えた中で一番強い。自分の考えをカチッと持っていて
一歩も譲らない強さがあった」(山田満知子)

伊藤みどりは「天才型」真央は「一つ一つ丁寧にこなしながらようやく出来上がっていくタイプ
(湯浅教授)

満知子コーチと湯浅教授のコメントはまさにその通りで
真央が努力型であることは亡くなられた真央の御母堂・匡子さんも認めている。
彼女がこうと決めたら絶対曲げなかったのは2006-2007年にステップからのトリプルアクセルを
2007-2008年にトリプルアクセルと2度の3-3を入れることを譲らなかったことからも立証済み。
(どっちも動画無しなのが残念だけど)

世界選手権で5位発進でもGPFで最下位スタートになっても
バンクーバー五輪のシーズンではジャンプが狂ってしまっても
真央は「ここでしっかり決めなければならない」というところではアクセルを跳んで這い上がってきた
山田満知子コーチの「弱いように見えるかもしれないが誰よりも強い」選手なんだろうと思う

ただそこはちがーう(▽Ⅲ▽♯)と思ったのは荒川静香のコメント。
アクセルはかつて跳べていた3-3を封印してでも完成させたい技だった

浅田真央は確かにトリプルアクセルを完成させようとしてましたよ。
でも彼女はルッツの矯正が今くいけば真央はその上を行く
クレイジーなジャンプ構成を考えていた
のですよ。
あのタラソワの「仮面舞踏会」で!

選手は試合前に予定構成表を提出する。
ときどきicenetworkのサイトで公表されたりもするのですが
2008年GPFのFSで真央が提出したのは仰天構成だった

3A/3A+2T/3F+3T/3S/3F+3Lo/3Lz/2A
最後にあの鬼ステップがあるのに2度の3Aに2どの3-3ですよ!
こんなの誰もできない。
これが彼女の目指す究極のジャンプ構成だった
2008年全日本では2度の3Aを跳んだ後に3F+3Loも実際に跳んでいるのですよ
全部アマーノが<を刺しまくったけど 3Sが1回転にパンクしてもうたけど


ロシアの練習で真央はわざと1回転にパンクさせたアクセルから
セカンド3Tを何度も跳ぶ映像もあった。
サルコウや矯正中のルッツが安定すればもしかしたら
3A/3A+3T/3F+2Lo+2Lo/3S/3F+3Lo/3Lz/2A
という技術レベルにまで引き上げたかったのかもしれない

サルコウやロシア拠点の練習では矯正がうまくいっていたルッツが競技の中ではなかなか安定しなかったこと
五輪に向けてさらに体型を絞りすぎたことや2度の3Aを跳ぶ体力消耗により
「体力的に2度の3Aと3-3の両立は厳しかった」(真央)ことで
バンクーバー五輪のような構成にせざるを得なくなってしまったのではないだろうか?

バンクーバー五輪で女子初のSPとFSで計3度の3Aを跳ぶも惜しくも銀メダルとなった浅田真央。
このパートでアレとの異常な点差に触れなかったのは良しとするけど
「アクセルは跳びきった」という満足感があったかようなナレーションにもさらに違和感が。。。

真央はインタビューでは「アクセルは跳べたので」とは言ってたけど決して満足などしてなかったと思う。
真央はジュニアの時代から試合に勝っても泣きじゃくっていたことが何度もある。
アクセルが決まらなかったから。自身の目指すパーフェクト演技ができなかったから。
浅田真央が競技に出始めてからずっと目標に掲げていたのは
「トリプルアクセル成功」と「パーフェクト演技」そして「金メダル」の3つを揃えること
3つのうちどれか一つでも欠けてはならないものだった
と思う

SPでは目標通りの演技ができた。FS冒頭で2度のアクセルも決まった。
キム・ヨナがあのバカげた得点を出してもFSとパーフェクトを揃えれば逆転して金メダルにも届くと思っていた。
後半得点源の3Fコンボでミスが出て、
3Tでも溝にはまって跳べなくなるという予想外のアクシデントが起こり結果的に銀になった。
「パーフェクト」も「金メダル」もつかめなかった悲しさ、悔しさでインタビューでは涙があふれてしまい
これまで積み上げてきたものを壊してでもアクセルを含めたすべてのジャンプを見直すと決めたのだと思う
今度こそ、ソチで「トリプルアクセル」「完璧な演技」金」の3つを揃えるために。

ソチまでの4年の中でアクセルを一から作り直す経緯に触れていたのはまあまあ良かった。
失意の16位から真央自身が目標に掲げたパーフェクト演技に向けての復活劇についても。
但し真央が取り組んだのはアクセルの修正だけじゃないし、
高跳び型ジャンプからスピードを生かした幅跳び型ジャンプに変えるというのは
1つのジャンプだけでも習得に要した以上の時間を必要とする。
6種類のジャンプ全てを一度に見直すという事がどれほど難しいものかを
「不調」の一言で片づけないできちんと伝えてほしかった

この4年間で浅田真央にはいろんなことがあった。
最愛の母との別れもあった。
「アクセルにこだわり過ぎなければ真央はワールドでメダルを獲れた」という国内の批判
海外メディアから「真央はもうトリプルアクセルは跳べないのだからいい加減諦めるべき」という批判も受けた
スケートをやめたいとまで精神的に追い込まれたこともあった
そんな葛藤の中で真央は2012-2013年にスケートへの情熱を、アクセルを取り戻した。
真央のアクセルについて拘って取り上げるならその過程も伝えてほしかった。
時間の制約上難しかったというのも分かるんだけど

女子で初めてトリプルアクセルを跳び、日本人初の五輪メダリストになった伊藤みどりと
女子初の五輪金メダリストになった荒川静香。
そしてみどりと同じくトリプルアクセルを跳び銀メダリストとなり、今なお現役を続ける浅田真央。

一見バラバラで事実誤認だらけでちぐはぐなこの特集の焦点は一体どこにあったのだろうかと
この特集が一番視聴者に伝えたかったのはなんだったのだろうかと
ずっと考えてました。ブログ更新のために何度も動画も見返してみました。

何度も見て一つの結論に達したのは
「宿命のトリプルアクセル」とは伊藤みどりに向けられたものでもなく、もちろん荒川静香にでもなく
浅田真央1人に向けられたものではないか」という事。

伊藤みどりは早くから才能を見込まれていた。男子並みのジャンプを跳ぶみどりはまさしく天才肌。
ところが当時採点の比重を大きく締めていたコンパルソリーを苦手としていていたために
コンパルソリーで出遅れたばかりに順位を上げらないという状態が完全廃止になるまで続いた。
何度も何度も苦しい練習を積み重ねて漸くトリプルアクセルを完成させ、
五輪史上初のメダリストとなり、日本の選手もジャンプを磨けば世界と互角に渡り合えることを証明した選手だった。

荒川静香も早くから(トリプルアクセル以外の)ジャンプの才能を見込まれながら、
ここ一番のところでジャンプが安定せず表現力にも難があり
国際舞台で結果を出せずに苦しんでいた。
8年に及ぶ競技生活の中で漸く表現力を身に着け五輪金メダルに到達した

でも浅田真央は違う

真央は伊藤みどりが試行錯誤してハイティーンになってから安定させてきたトリプルアクセルを12歳から跳んでいた。
14歳で五輪出場経験を持たないうちからシニア初参戦し、トリノ五輪のメダル争い主役となる
イリーナ・スルツカヤ、サーシャ・コーエンらをトリプルアクセルを含む高いジャンプ技術で蹴散らしてきた。
特例でトリノ五輪に出場していれば金メダルを獲れたかもしれないとまで言わしめていた。

長い時間をかけて伊藤みどりがようやくつかんだ「トリプルアクセル」という高みを
荒川静香が8年間かかってようやく手にした表現力を、五輪で金メダルという高みを
浅田真央は最初から身につけたような状態でシニアに上がってきた


シニアに上がった2006-2007年からずっと真央は国内外でバンクーバーの金メダル候補として
「試合で勝って当たり前。トリプルアクセルを跳んで当たり前」という眼で見られ続けてきた
試合に勝っても負けても内容が悪ければ叩かれた。

シニアで数年を経て五輪が近づいて「勝って当たり前」と重圧をかけられてきた選手は何人もいるが
浅田真央ほど「シニアに上がったばかりから常に結果を求められる」という
過酷な競技生活を歩んできた選手というのは類を見ない。

「宿命」という言葉が「あらかじめ決められていて、もはや変えることが不可能な事」を意味するなら
シニアに上がるときからファンから常にトリプルアクセルを跳ぶことを期待され
連盟やメディアから常に勝つことを期待され、求められるというのは
真央にとっては逃れようのない一方通行のレールみたいなもんだ。

伊藤みどりと荒川静香は五輪で「もうこれ以上の演技はできない」と引退を決めた。
1年間の休養を経てまた「競技が恋しい」と復帰を決意した浅田真央には
競技を続けた先に2018年平昌五輪の可能性が残されている
というか、NHKは現役を続ける以上は平昌五輪を目指すものと思っている

まだ後に続く選手が育ちきっていない現状では現役を続ける限り
ファンが望もうと望むまいと真央には結果が求められ続けることになる

シニア1年目の浅田真央にとってトリプルアクセルは「跳びたいジャンプ」であり
ルッツ、フリップを2度組み込むことのできたことから数あるジャンプのうちの一つの武器だった
シニアに上がってからバンクーバー五輪までの4年の中でより磨きをかけるはずが
ロングエッジ判定導入でルッツを奪われ、より厳しさを増した回転不足判定によりセカンドループを失い
『頼らざるを得ないジャンプ』になってしまった

バンクーバーからソチまでの4年間ではジャンプを全て一から見直し、スピン、ステップに磨きをかけたことで
トリプルアクセルを「6つあるジャンプのうちの一つの選択肢」としてとりもどした

ソチ五輪シーズン終了後に浅田真央は期限を決めずに休養を決めたが
実は出演したアイスショーの練習ではまだトリプルアクセルを降りているDGで両足だけど


現役を続ける限り「トリプルアクセル」「パーフェクト」という課題をまた自らに課すであろう真央も
2018年平昌五輪を迎える頃には27歳になる。

ただでさえ女子では降りることすら難しいトリプルアクセル。
はじめて跳んでからソチ五輪まで10数年間跳び続け、維持してきた真央も
25、26歳のピークを過ぎて平昌まで維持できるという保証はどこにもない
10年以上トリプルアクセルを維持してきたという事自体が凄い事なんだけど

伊藤みどりは、浅田真央も五輪でトリプルアクセルを跳んだ。
でも目標としていた金メダルには届かず銀に甘んじた。
荒川静香は最初から習得しないと決めタナボタといわれようがなんだろうがトータルパッケージで臨み続けて五輪で金を獲った。


浅田真央の子供の頃からの夢は「五輪で金メダルを獲ること」

真央が現役生活を続ける中でトリプルアクセルが不調に陥る日がいつか来るかもしれない
跳べなくなってしまう日がいつか来るかもしれない

トリプルアクセルと試合に勝つことは真央にとっては「宿命」かもしれないけど
未来は自分の手でいくらでも切り開ける。変えられる。

金メダルという結果が伴わなくても愚直に五輪でトリプルアクセルを跳ぶ道を選ぶのか
トリプルアクセルを跳ばないという選択して「悲願の五輪金メダル」を追い求めるのか
真央がトリプルアクセルに行き詰ったとき
真央が五輪であと少しで悲願の金メダルに手が届くところまで来た時に
二つに一つ、どちらかを選ばなければならないと悩むときが来るかもしれない
そんなときは「トリプルアクセルを跳ばない」という選択肢があってもいい


という事を現役を続ける真央や見守るファン伝えたかったのかもしれない

この番組制作にあたって取材したのは現在の伊藤みどりと荒川静香へのインタビューだけで
映像は過去の資料の焼き直し。伊藤みどりや荒川静香への焦点の当て方は頓珍漢で
真央については中途半端でどれも事実誤認だらけで焦点ぶれまくりのダメダメばかりだったけど
番組が最も言わんとしたことはこれだったのかもしれないね(手前勝手な思い込みかもしれませんが)


『戦後70年首相談話報告書』は受け入れられるか

「アナザーストーリーズ③浅田真央」の更新が滞っているうちからスミマセン
間もなく終戦から70年を迎えますが
戦後70年に向けて有識者による首相談話の報告書が纏められましたが
その内容が凄いことになっているようで。。。


『ゴールポスト』動かしてきた韓国に痛烈な文言を列挙 戦後70年談話報告書

夕刊フジ 8月8日(土)16時56分配信

 安倍晋三首相が14日にも発表する「戦後70年首相談話」に関する有識者会議「21世紀構想懇談会」による報告書が6日、提出された。「和解」をキー ワードに、戦後70年間で世界各国と和解できたとする一方、中国と韓国については完全に達成できていないとした。中でも、朴槿恵(パク・クネ)大統領率い る韓国に対しては、痛烈な文言が並んでいた。

 「報告書をもとに、先の大戦から何を学び、どのような道のりを進んでいくべきかということを、世界に向けて発信する談話を作成したい」

 安倍首相は6日夕、有識者会議の西室泰三座長(日本郵政社長)から報告書を受け取った後、こう語った。

 有識者会議は、企業経営者や大学教授、元外交官、保守系言論人に加え、安倍政権に厳しいジャーナリストも含まれるなど、各界から幅広くメンバーが起用されていた。

 それだけに、報告書には全体としてバランス感覚を重視していたが、これまでの政府関係文書にはない踏み込んだ記述がちりばめられていた。特に、「韓国との和解の70年」という部分は、刮目(かつもく)すべき内容だった。

 まず、日本統治を経て1948年に独立した韓国について、「日本は理性的には国際政治で協力しなければいけない国である一方、心情的には否定、克服すべき相手であるという点でジレンマが生じた。韓国の対日政策は、この理性と心情の間で揺れ動いてきた」と分析した。

 そのうえで、65年の日韓国交正常化を「朴正煕(パク・チョンヒ)政権による理性的な決断であった」と、現在の朴大統領の父親を称賛したうえで、「日韓 請求権・経済協力協定で、日本は、当時の韓国の国家予算の約1年半分に相当する5億ドルの経済協力(無償3億ドル、有償2億ドル)を提供した。同協定第二 条は、日韓間の財産・請求権問題が『完全かつ最終的に解決されたこととなることを確認する』と記している」とした。

 日本による莫大な経済協力によって、韓国が「漢江の奇跡」と呼ばれる経済成長を遂げたことは国際社会の常識だが、韓国の偏った教育のためか同国内ではあまり知られていない。

 報告書はこの後、韓国の歴代政権を冷静に指弾していく。

 「良好な日韓関係は(2003年に誕生した)盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で変化する」との書き出しで、「盧大統領は世論に押され、05年3月の三・一独 立運動記念式典における演説で、日本に謝罪と反省を求め補償の必要性にも言及した」とし、「日本国民も、韓国人が日韓基本条約を覆そうと試み、法の支配に 対する考えの違いに愕然とし、不満を募らせた」と書き込んだ。

 08年に誕生した李明博(イ・ミョンバク)政権については、「10年ぶりの保守系政権」「日本は二国間関係が改善することを期待した」と記述しているが、その期待は裏切られた。

 報告書では「11年8月に韓国憲法裁判所が、韓国政府が慰安婦問題について日本と交渉を行わないことは憲法違反であるとの判決を出すと、李大統領の対日 政策は変化し、国民感情を前面に押し出して日本に接するようになる」「12年8月には竹島に上陸し、李明博政権末期には日韓関係はこれまでで最悪の状態に 陥った」とした。

 そして、13年に就任した現在の朴大統領については、「日韓関係の修復に取り組むどころか、政権発足当初から心情に基づいた対日外交を推し進め、歴史認 識において日本からの歩みよりがなければ二国間関係を前進させない考えを明確にしている」「これまでになく厳しい対日姿勢を持つ大統領」などと、強烈な トーンで指摘した。

 背景として、「慰安婦問題に対する個人的思い入れや、韓国挺身隊問題対策協議会のような反日的な団体が国内で影響力がある」「韓国の中で中国の重要性が高まり、日本との協力の重要性が低下していることが挙げられる」などと分析している。

 こうした韓国歴代政権のひどい対日政策、対日姿勢を指摘したうえで、「いかに日本側が努力し、その時の韓国政府が評価しても、将来の韓国政府が否定する という歴史が繰り返されるのではないかという指摘が出るのも当然」「(歴史認識をめぐって、都合良く)韓国政府が『ゴールポスト』を動かしてきた」「永続 する和解の手段を韓国政府も一緒に考えてもらう必要がある」として韓国側の努力も促している

 まさに、正論というしかないが、隣国は聞く耳を持たない。

 韓国政府当局者は6日、「一部の内容は一方的で無理にこじつけた主張だ」「(日韓関係改善に向けた韓国政府の努力に)逆行する」などと不快感を示した。韓国メディアが伝えた。

 今回の報告書をどう受け止めるべきか。

 韓国事情に詳しいジャーナリストの室谷克実氏は「報告書には期待していなかったが、韓国に対して言うべきことを言っている。韓国以外の国際社会も納得する内容ではないか」といい、こう続けた。

 「韓国は、日本がどんな報告書を出しても反発する。特に、今回は頭に来ているだろう。そのせいか、クアラルンプールで6日行われた岸田文雄外相と尹炳世 (ユン・ビョンセ)外相との日韓外相会談も短時間で終わった。報告書が思いのほか厳しい内容だったので、安倍首相が発表する70年談話は楽になったはず だ。どうせ、韓国は反発するのだから、安倍首相は思うように語った方がいい」


首相官邸ページより「戦後70年首相談話報告書」全文はこちら

ゴールポストを動かすというのは日本がいくらシュートを打っても
韓国がゴールポストを動かしては要らないようにするから1点も取れないということ
どれだけ日本が改善を求めようと歩み寄っても
韓国側はいつも自分たちに都合のいいような要求ばかり突きつけてくるので
全く解決に導くことができない
という意味。

ここまで韓国に物申す内容になっているとは知りませんでした

気になる国内大手メディアの反応はと申しますと

毎日新聞
「(懇談会は)『日本は、満州事変以後、大陸への侵略を拡大した』と認め、1930年代後半からは植民地支配も過酷化したと指摘(した)」と伝 えた。同紙は社説で「首相が自らの談話のために集めた会議で(日本の過ちを認めて謝罪した)村山談話と同趣旨の内容が歴史認識の主旋律になった意味は小さ くない」とし、「日本側が努力しても、韓国政府が『ゴールポスト』を動かしてきた(合意を破った)と報告書は指摘した。韓国側の『心情』的な外交姿勢を批 判するのに、日本も感情的な表現を用いるのは決して得策ではなかろう

朝日新聞

「報告書には、従来の首相の考えと異なる点がいくつか見られる。象徴的なのは『侵略』の表現だ」
韓国に対しては(中略)厳しい表現が目立った

日本経済新聞
懇談会は韓国を植民地にした過程や村山談話で言及された『おわび』の必要性には言及しなかった

読売新聞
「報告書はまた、日本が『民族自決の大勢に逆行し、特に1930年代後半から、植民地支配が過酷化した』との見解を示した」
「中国や韓国との和解に向けた 努力が必要なことにも言及した」「(これらは)いずれも重要な指摘だ」
「安倍談話は(中略)『侵略』と『植民地支配』に対する心からのおわびの気持 ちが伝わる言葉を盛り込むべきである」
(朝鮮日報日本語版より)

報告書の内容全般にはまあまあ受け入れてもいいけど
村山談話を取り入れて中国と韓国のご機嫌をとれ
で一致しているようですね

日本のこれまでの外交からして
なんかあったらとりあえず謝っとけ!見たいな場当たり的な態度が
日本の外交は内心信用できないとか、中国・韓国との関係がこじれるようなことになったんじゃないかと私は思います

韓国は『嘘も100回言えば真実になる』のお国柄。
朴政権の告げ口外交で嘘八百吹聴され続けて言いたい放題言われ続けてきた
私見に過ぎないかもしれませんがこの際『何百回、何千回、何万回言おうとも嘘は嘘。真実にはならない』と
日本もはっきりと言えばいいと思う

8月15日終戦記念日に安倍首相が発表する談話は14日の閣議決定を経ているので
報告書通りの発言になるかどうかはわかりませんが
中韓を除いた諸外国からこの談話が受け入れられるのか、国民から受け入れられるのか
注意深く見守りたいと思っています




エリザヴェータ・タクタミシェワ ジャパンオープン出場へ

ジャパンオープンに出場選手の追加発表がありましたのでお知らせしておきます

テレビ東京公式HPはこちら
新たに出場が決まった選手は太字で表示しました

■日本
浅田真央
宮原知子
宇野昌磨
その他男子1名

■チーム欧州
アデリナ・ソトニコワ
エリザヴェータ・タクタミシェワ
ハヴィエル・フェルナンデス
ブライアン・ジュベール

■チーム北米
アシュリー・ワグナー
グレイシー・ゴールド
パトリック・チャン
ジェレミー・アボット

ゲスト:メリル・デーヴィス&チャーリー・ホワイト

オフィシャルの方では宇野昌磨の名前はありませんが
ISU発表のアナウンスメントには掲載されてました

チーム欧州にリーザ登場ですか。
またバカなカスゴミが「リーザと真央のトリプルアクセル対決」などと煽るんだろうな。。。

出場選手でまだ決まってないのは日本の男子選手1名だけですか

羽生結弦は13日開催のオータム・クラシック(カナダ)に出場を予定しているので×。
日程的には余裕のある小塚崇彦か出場が決まればブロック大会免除となる無良崇人、
GGと同じフランク・キャロルコーチつながりで村上大介の3人から選ぶことになるんだろうね。

現時点で発表されても故障その他でドタキャンになる可能性も無きにしも非ずですが
チケットを手にされた方!こんな豪華な組み合わせはめったに見られるものではないので
観戦楽しんできてくださいませ~!!

NHKアナザーストーリーズ「宿命のトリプルアクセル それぞれの選択」②荒川静香

放送される前から『なんでトリプルアクセルと言う括りで荒川静香が入るんだ』
とブウブウ言われた理由は番組紹介で「跳ばない選択をした
等とデタラメなキャプションをつけたから

『跳ばない選択をした』と表現してしまったことで
「トリノ五輪まで跳べる技術を持ちながら跳ばないという選択をした」
と受け取られかねないから。
「習得しないという選択をした」と表現するのが妥当だったのではないだろうか

なぜ荒川静香を伊藤みどりと浅田真央の間に挟む必要があったのかという疑問はひとまず置いといて
またこの荒川特集がめちゃくちゃ。3人の中で一番荒川のが酷かったかもしれない

伊藤みどりが成功させて以来多くの選手がトリプルアクセルに挑んだ
恩田美栄、中野友加里、浅田舞、そして浅田真央ら4人である
(番組では安藤美姫の写真も差し込んでますが安藤が取り組んでいたのは4Sでトリプルアクセルではない
大技を求める方向性は同じでも安藤はその上を目指していた)

尤も4人に共通しているのは伊藤みどりと同じ愛知出身であるという事
みどりの活躍を間近で見ていて同じ大須リンクで育ったからこそ
競い合い、習得しやすい環境にあり自然と取り組むようになっていったのではないだろうか

伊藤みどりのトリプルアクセルを見て多くのちびっこスケーターが真似をし
仙台一の天才少女といわれた荒川静香も当然真似をした(26:30あたり)のナレーションでは
リンクでちびっこが跳んでいたのは1回転のトウループですし
少女が陸上でトリプルアクセルを跳ぶ映像は当時の荒川でも現在の荒川でもありません
全くの別人です
陸上のトリプルアクセル(?)
10歳の頃の荒川の写真はこちら
荒川静香10歳
荒川静香がトリプルアクセルを跳べていたというイメージ映像のつもりだったのでしょうか
映像に対するナレーションの添え方が伊藤みどりのところからメチャクチャでしたが
なんかズレてるよね


そのトリプルアクセルについては荒川本人、当時の長久保コーチ、そしてナレーションでは次のように語っている
荒川静香「跳べるかな?と思うくらいで自分の限界を見てみたいと思うくらいで、何回か跳べたこともあった」
長久保裕「何回か、降りるところは見ていた」
      『ただ、試合で跳べるところまでは持ち上げられなかった」
ナレーション「荒川自身練習では跳べていても試合で跳ぶのは無理だと思っていた」

三者の言葉を纏めるなら
結局遊び半分のような練習の時点で習得を諦めるという事は
DG両足着氷位がいいところで、結局降りるのがやっとだったのではないだろうか

当時の回転不足が甘いとは言ってもそれでは跳べるとは言えないんじゃあ・・・?

「(トリプルアクセルは)みどりさんのような特別な能力を持っているから跳べる技で
自分には関係ないと思っていた」
伊藤みどりのところでも書きましたがトリプルアクセルは決して才能だけで跳べるジャンプではない。
才能があって地道な努力を重ねて漸く身につくもの。アクセルに限らず他のジャンプも全部。
荒川静香は伊藤みどりを、トリプルアクセルをどこか誤解しているような気がする

もともと荒川静香が目標としていたのはクリスティ・ヤマグチのようなスケーター。
伊藤みどりのトリプルアクセル再挑戦に強烈な印象を持つことはあっても
荒川自身にトリプルアクセルへの執着はとんと持っておらず
シニアに上がるか上がらないかのうちに早々と「無理にトリプルアクセルを習得しない」
と決めていたのが本当のところだったのではないだろうか?
当時のシニア、ジュニアスケーターでトリプルアクセルに執着したのはほぼ愛知組だけで
ライバル関係にあった村主章枝も最初から習得しない道を選んでいるので荒川が特別だったわけでもない。
その部分でもなんか違うんじゃないのと思えてしまうのですよ

尤も15~18歳の荒川静香というのはジャンプそのものに好不調の波がありなかでも大舞台には弱い印象があった。
ジャンプの維持にていっぱいでアクセルの本格的な習得どころではなかったのではないかとも思うのだが

番組内では荒川静香は長野五輪の14位惨敗で男子のフィリップ・キャンデロロや女子のミシェル・クワンらの演技から
大技習得ではなく表現力を磨くことに舵を切った
ということになっているが
シニアに上がってから二十歳を迎えるまでの荒川静香の表現力はいつも表情がこわばっていた
上体の動きも縮こまっていて動きも小さかった。
ジャンプに安定感を欠き、国際舞台で結果をなかなか出せなかった
「出場枠2になってしまいごめんなさい」「銀メダルに終わってごめんなさい」
とメディアに反省の弁を述べる伊藤みどりに対していかなる結果でも表情を崩さない
よく言えばポーカーフェイス、悪く言えば仏頂面な荒川に長野惨敗の結果も相まってバッシングの声はあった
(早稲田に進学するまでのあたりではスケートをやめたいという発言に対してもいろいろ言われていたと思う)
当時の荒川は「とってつけたような表情をするのがいや」という発言をしていたりもするし
クリスティ・ヤマグチのようなスケーターになりたいという漠然とした憧れは持っていても
表現力を磨くことに力を入れるという事もなかったことが長く表現力に難ありといわれた理由だったのではないかと思う

荒川の転機は振り付け師ニコライ・モロゾフとの出会い
そこだけは放送内容は間違ってなかった
新横浜リンクで佐藤久美子コーチの指導を受け、タチアナ・タラソワに師事したあたりがごっそり抜けおちてますが
モロゾフの「自分をさらけ出す演技」だけが大手柄ではない。
佐藤コーチらのもとでスケーティング技術を磨いたこと、技術を安定させたことが大きかった

2004年世界選手権ドルトムント大会の演技は荒川静香ファンの中では一番に挙げる人が多いんじゃないかなと思う
番組内ではイナバウアーだけで優勝したかのような取り上げ方をしてましたが
FSの「トゥーランドット」では3-3と3-3-2が入っていた。荒川の技術によるところが大きかったと思う
女子で2度の3-3をやる選手はほとんどいない。
また当時の女子はロングエッジが厳しく見られていなかったとはいえフルッツが圧倒的に多かったから
大舞台でしっかりルッツを跳び、難しいコンボを二つを決めることができて
気持ちが楽になったことが優勝を大きく引き寄せたのではないだろうか?

そもそもイナバウアーの意味を未だに間違って説明しているし。
荒川静香の大きく上体を後ろにそらすレイバック姿勢をひっくるめてイナバウアーというんじゃないんだよ
進行方向側のひざを曲げ、もう片足は後ろに引いて伸ばした姿勢を言うんだよ
こっちじゃなくて
イナバウアー


これ!この足のポジション!上体を反らしているかそうでないかなんて関係ねーのよ
イナバウアー②

某国では嘘も100回つけば真実になるというけど
日本語の言葉の意味も間違った意味を使い続けていれば新たに辞書にその意味が加わることもあるけど
イナバウアーについては何回間違った説明をしてもそれは真実にはならないから。
NHKもその他のメディアもいい加減に学習しなさいって

2004-2005年6.00満点からの減点方式だった旧採点から現行方式に移行して
荒川静香はじめ多くの選手がスピンやステップのレベル獲得に苦労していくのですが
「どんなポジションがディフィカルトポジションとして認識されるのかわからないから
これをやってみて認識される、認識されないの手探り状態。
誰かがこの組み合わせをやって認識されるとわかればそれをみんな真似したから個性が無くなった」

この部分はレベル獲得に苦労した荒川ならでの本音だったとは思います

きっとこの時代を戦った選手たちに話を聞くとみんな同じ答えが返ってくるんだろうと思う。
スピン、スパイラルの最高レベルは4.ステップの最高レベルは3と定められてましたが
当時の採点表を見るとどの選手もレベル1、2ばかりでしたから。
要素のレベルの資料は手元にありませんが難しい姿勢バリエーションなどのについては
あまり取り決めがなかったんだろうと思います

ただ「みんな同じ」になってしまったのは別の理由もあったんじゃないかなと思う
この当時のルールはFSでスピン要素は4つあり、スパイラルもSP、FSを通して3つのディフィカルトポジションが求められていた
スピンの入りやディフィカルトポジション、チェンジエッジなどの「同一をやってはいけない」の制限はまるでなかったから
選手は自分の得意な入り方や得意なポジションを多く入れるからプログラムの中でどれも似たような構成になっちゃうし
スパイラルポジションも4つが求められているのに獲れる姿勢バリエーションは限られているから
やっぱりみな同じになってしまう。
それが、荒川が言うところの「個性が無くなってしまった」になってしまったのではないでしょうか

そもそもジャンプの中でアクセル1つは入れなきゃダメとか要素の数も多かったりで
当時はどの選手もプログラムをこなすのにいっぱいいっぱいだったような気もします

もともと2004年のワールドですっかり引退するつもりでモチベーションが下がっていたのが
周囲から勝手に五輪金メダルの期待をかけられて
トリノシーズンを迎える荒川静香の心情はアルベール五輪直前の伊藤みどりと似ていたんじゃないでしょうかね
番組ではそこのところはスルーされてましたが

尤もトリノ五輪に関しては女子では3枠あり、
クワド成功の実績のある安藤美姫の方に集中していたから
荒川ひとりに重責がかかるという事がなかったのが救いだったかも?

ナレーションでは「イナバウアーは難しい技とは見なされず技術点ゼロ」というところがなんかもう。。。
イナバウアーはジャンプ直前にやればGOE加点要素になりますし
要素と要素の繋ぎのハイライトなどで長くやればPCSのトランジションなどの評価アップに繋がったりもします
ステップシークエンスの中に短くても取り入れる選手もいたりします

ただイナバウアーはジャンプにもスピンにもステップ、スパイラルにも属さない。
どの要素にも属さないものをどうやって点数付けて評価しろというのか。

この2004-2005年に前年度ジュニアワールドで3Aを引っ提げて優勝した浅田真央がシニアGPSに参戦して
2度とも同じ大会にぶつかったことで「荒川静香・浅田真央不仲説」「荒川の真央毛嫌い伝説」が生まれることになるんですが
まあ、浅田真央を見る荒川の目つきが悪かったとか
「真央と一緒にしないで」と荒川が怒ったとか、
荒川静香の真央への態度についてはボロクソに貶されてましたが
仕方ないじゃないですか。荒川静香がツンとした顔立ちなんだから。。。


実際に荒川静香と浅田真央が仲が悪かったかは知りません。
9歳も年齢が違うし、全日本で顔を合わせることはあっても
国際大会で顔を合わせることはこのシーズンが初めて。
2大会とも日本からの出場選手は荒川と真央の二人だけだったから
練習の合間にそれなりの会話はあったんだろうと思います

このときの荒川静香はかなりナーバスでした
スピンでレベル4を獲りきれないことに悩んで苦しんでいて、どうやったら獲れるのか試行錯誤してましたよ
タラ婆からは「ビールマンスピンでチェンジエッジをやれ」とか無理難題を言われるし
野辺山合宿からずっと荒川をかわいがってくれ、ちやほやしてくれていた城田憲子からは突然
「なんであなたは真央ちゃんみたいにできないの」と何かと真央を引き合いに出してあれこれ口出ししされるようになるし。
もう内心キィーッ(▽Ⅲ▽♯)となってたんじゃないかと思う

全日本3位で滑り込みで五輪代表入りした荒川静香は最後の五輪で自分らしい演技をと
直前合宿に臨むのですが、
荒川が心血を注いだのはイナバウアーを再び入れることじゃなかった。そこは大間違い。
彼女がやったのは「スピンでレベル4をとるためのスピンの強化」だった。
試行錯誤の上、荒川静香はフライングスピン以外の全てでバックエントランスからの入りをすることと決めた。

イナバウアーを入れたい、それが自分らしい演技だからとイナバウアーへの思い入れはあったと思う。
変更前のFS「幻想即興曲」ではとにかくタラソワの振り付けがギュウギュウでイナバウアーを入れる余地はなかった
でも荒川静香自身がイナバウアーを入れる決断をしたのではなく
シムズベリーでのトレーニングやグルノーブルの五輪直前合宿でプログラムを「トゥーランドット」に戻すことに決めたとき。
コーチのニコライ・モロゾフから「この構成なら振り付けに余裕があるからまたイナバウアーを入れられるよね」提案されてのこと
番組のような、言いだしっぺは荒川静香じゃないし独断じゃない

尤もモロゾフは荒川静香、タラソワらと仕事していたから
2004年のワールドFSのハイライトで荒川静香の背中を大きく反らすイナバウアーが大きな喝采を浴びたのも間近で見ている
コーチ指名を受けた時に振り付けのどこかで入れたいというのがあって
入れるために振り付けに余白を開けたんじゃないかとも思うんだけど


2006年トリノオリンピック開幕。
ここでカルガリー、アルベールビル五輪を経験した伊藤みどりが本命が且つ難しさを語る場面があるのですが
「オリンピックというものは精神的にも肉体的にも全てのタイミングがカチッと合わなければ
いい動きもいい成績も残せない
たとえば12時10分前でもいけないし、12時10分を過ぎててもいけない
そこに合わせられた人だけが4年に1度のオリンピックで成果を出せるのではないか」

この言葉は非常に重いと思います。フィギュアに関しては
12時1分前でも12時1分でもダメなような厳しさもあるような気もしますが
荒川静香への特集でよかったのはみどりのコメントだけだったと思う

この五輪で本命とされたのはロシアのイリーナ・スルツカヤとアメリカのサーシャ・コーエン、
そして公式練習を見ての北米メディア予想では荒川静香(この辺からSPはスルーでしたが)

時間の関係上SPの成績や滑走順はすっ飛ばされてましたので補足させていただくと
SP順位
1.サーシャ・コーエン 66.73
2.イリーナ・スルツカヤ 66.70
3.荒川静香 66.02

FS最終G滑走順
19.エレーネ・ゲデヴァニシヴィリ
20.サーシャ・コーエン
21.荒川静香
22.村主章枝
23.キミー・マイズナー
24.イリーナ・スルツカヤ

FS6分間練習に登場する荒川静香の映像をテレビで見た長久保コーチは
「この状態で見ていると荒川静香優勝できるな」という確信を持ったよう。

実際荒川静香は演技でも落ち着いていて集中していた
トリノのジャンプ構成に関しては
モロゾフから「コーエンの失敗を見て3-3を辞めるように指示した」
荒川本人の「第1ジャンプ着氷が乱れたのでセカンドは2回転に変えた」のコメントがったことから
FSのジャンプは
3Lz+3Lo/3S+3T/3F/2A/3Lo/3Lz/3S+2T+2Lo
と勘違いされたファンもいたかもしれませんが、もう一度この構成をよーく見てください。
3Lz、3Lo、3Sが2度ずつ入っているのですよ。
こんな構成そのまま跳んだら最後の3連続はザヤックルールでコンボごとノーカンでっせ。

モロゾフがセカンドは2回転にと指示したのは3S+3Tのことで
荒川のコメントにある「第1ジャンプで着氷が乱れたから…」はSPの3Lz+2Tの事。これが正解
(SP動画を見れば確かに着氷は乱れている)

番組では荒川静香のほぼノーミス演技でメダルが確定したかのようになってますが
演技を終えた時点で21人中トップ。
荒川の後には村主、マイズナー、スルツカヤがまだ残っていた。
得点が出た時点で荒川のメダルはまだ確定してません

村主が二人を残して3番手になったことで荒川のメダル確定。
マイズナーがスルツカヤを残して5番手になったことで荒川の銀以上が確定。
最終滑走スルツカヤ3位後退で全選手の順位が確定して荒川静香の金メダルがようやく決まったんです
1998年長野五輪で里谷多英の金メダルが確定した女子のモーグル競技みたいな、そんな感じ

ほぼノーミスとイナバウアーだけで金メダルを獲ったみたいな扱いになってるけど
荒川静香は何かと個性、個性というけれど
個性だけでPCS評価は伸びないよ。

そりゃあ長野五輪のフィリップ・キャンデロロの演技は強烈な個性を放ってましたよ
長年の採点への恨み蓄積でバックフリップやっちゃったスルヤ・ボナリーも個性的な演技をしていた。
ただキャンデロロ、ボナリーが芸術点で評価をもらえなかったのは基本のスケーティングが悪かったから
スピンの入りやステップなどで難があったから。
ロロさんの三銃士、ぶっちゃけステップもターンもなんにもやってへんし

新採点方式で「スケーティング技術」「要素の繋ぎ/リンキングフットワーク」
「演技力/遂行力」「振り付け/構成」「曲の解釈」に別れるようになったけど
採点ジャッジが最終的に判断していたのは基本のスケーティング能力。
スピンの入りや出のスムーズさや明確なステップワーク、
音楽のムードやテンポに合わせて力強さと力を抜いた滑り、スピードを使い分けるスケーティング技術などなど。
振り付け・構成を除いた4項目はほぼ全部スケーティングに直結している
旧採点方式では「プレゼンテーション」として一纏めにされてたけど
基本的な評価の仕方は今に至るまでも何も変わってないと思うよ
(バンクーバー五輪で金を獲った誰かさんを除いて)

PCS評価の概念について、そこのところを荒川静香は思い違いをしているような気がする・・・


荒川静香まで「イナバウアーだけの女」になっちゃってるけど
観衆がワーッと盛り上がったのは確かにハイライトのイナバウアーだった。
トリノでジャッジが荒川を高く評価したのは彼女の持つ滑らかなスケーティングや
ジャンプやスピン、ステップ、スパイラルをよどみなくこなしたこと
スピン、ステップのレベルを全て獲りきったことが一番大きかったと思う
コーエン、スルツカヤがミスを重ねたというのも大きかったんだろうけど

NHKは荒川静香に関してトリノ五輪のシーズンに
「レベル4への挑戦」という、スピンにスポットを当てた特集を組んでるのよ
題材として荒川を取り上げるならイナバウアーにスポットを当てるよりそっちにした方がよかったんじゃないの?












NHKアナザーストーリーズ「宿命のトリプルアクセル それぞれの選択」①伊藤みどり

NHKアナザーストーリーズ「宿命のトリプルアクセル」が8月5日にBSプレミアムで放送されました

youtube動画ブログさんがデイリーモーションの動画を上げてくださっていますので
見逃してしまった方はこちらをどうぞ
skating.livedoor.biz/archives/51927713.html

じっくり視聴させていただきました。
視聴者に誤解を与えかねないような表現、事実誤認などで
「チョットそこは違うんでないかい?」という箇所が多々ありました

何より伊藤みどり、荒川静香、浅田真央の3人を「五輪におけるトリプルアクセル」という視点で
無理やり取り上げようとする構成に無理があった、と思う
ここは「3人のメダリスト」という括りでよかったのではないだろうか?

五輪で3Aに挑んだ日本選手には伊藤みどり、浅田真央のほかに2002年ソルトレイクシティ五輪に出場した恩田美栄もいました
こちらがその動画です。恩田はFS冒頭で挑戦しています

残念ながら3Aは転倒してしまい、認定は受けませんでしたが
五輪でのトリプルアクセルで取り上げるなら『みどり、恩田、浅田』の3人であるべきだったと思う

トリプルアクセルのパイオニア・伊藤みどりに関するくだりで気になった箇所をいくつか述べさせていただく。
1988年カルガリー五輪で規定に苦しみながらもアクセルを除く3回転ジャンプをすべて成功させて5位。
この大会で金メダリストになったのはカタリナ・ヴィットだったのですが、
浜田岳ナレーションにあったビットの発言には事実誤認がある。

「美しさはアイススケートの一部。それに男性の方は誰だって、ゴムまりみたいな人よりきれいな体をした女性を見る方がいいでしょう」
「ゴムまり」がジャンプをポンポン跳んだ伊藤みどりを皮肉った発言とされていますが
この発言は五輪直前にライバルだったカナダのコーチから
衣装についてクレームを付けられた時に発したもの


発言内容からいって「地元カナダでメダルを争うライバルであるエリザベス・マンリーの体型」について述べたのではないかと思う
当時は規定で出遅れると実質メダルが遠のくようなことになってましたので
規定に弱いみどりはヴィットにとってはさほど眼中になかったのではないだろうか
エリザベス・マンリー 伊藤みどり

尤もヴィットもジャンプをポンポン跳び、表彰台を逃しながらもEXに招待され
大喝さいを浴びた伊藤みどりについては快く思っていなかったらしく
1994年リレハンメル五輪復帰に際してNHK特集のインタビューでは
「技術がますます高度になっていく傾向を止めることはできないでしょう。
より高く、より多くジャンプ出来ることは確かに素晴らしいことだと思います。
しかし、フィギュアスケートはスポーツであると同時に氷上の芸術です。
観衆がただジャンプを観るだけでなく、スケートの美に感動して欲しいのです」

と答えているのでジャンパー嫌いだったことには間違いないのではありますが

カルガリー五輪5位の伊藤みどりは同年愛知フリー選手権で非公式ながら女子では世界初のトリプルアクセル成功
NHK杯でもやや着氷が乱れながらもジャンプを降りたことでトリプルアクセルはみどりの代名詞となるに至る
・・・・・・・・・・・・のですが
みどりがトリプルアクセル習得を始めたのは
マンネリ化した練習がつらいという15歳のみどりに興味を持たせるために山田満知子コーチが提案して始めたもの。
カルガリーの前の話である
伊藤みどりが本格的に習得に向けて練習に取り組むようになったのは
北米のアイスショーで男子トップ選手が跳ぶトリプルアクセルに魅せられたからであって
カルガリー五輪で高評価をもらえず5位入賞にとどまった悔しさではない
そもそも五輪で5位だったのは大の苦手としていたコンパルで出遅れたからであって
FSに関してはジャッジから高評価をもらえていたのではないかと思う



もう一つの違和感は1991年アルベール五輪前年に起きた「異変」について述べる件。
トリプルアクセル成功と世界選手権優勝が「勝って当たり前」「(トリプルアクセルを)跳んで当たり前」になり
伊藤みどり自身「やりたい」から「やらなきゃいけない」という重圧があったことは確かだと思う。
ただこのアルベールビル五輪前年度には伊藤みどりは
左足首を故障したり、手術があったりなど様々なトラブルを抱えながらの出場だった
満足な練習もできぬまま臨んだ1991年世界選手権ではとうとうフランスのレティシア・ユベールとの衝突事故が起きてしまう
伊藤みどり・ユベール衝突事故①
伊藤みどり・ユベール衝突事故② 伊藤みどり・ユベール衝突事故③
どちらもスピードを出していたため、気づいても互いに避けることができなかった。
伊藤みどりのシューズにはユベールのエッジが刺さり、ユベールはSPを23位で終えた後FSは棄権
みどりも4位で競技を終えて後病院へ直行している。

NHKナレーションが「あり得ないミス」で片づけたこの衝突シーン、その後についてはあまり報じられてませんでしたが
ここに衝突からオリジナルプログラムの演技、演技を終えてリンクを去るまでの一連の動画がある

衝突によって伊藤みどりの左のシューズ側面には大きな穴が開いた
奇しくも故障していた方の足。画像が不鮮明ですがテーピングされた左足にはくっきりと傷もついていた
衝突事故によって穴の開いたスケートシューズ 衝突事故でつけられた傷
衝突事故によってユベールのエッジの先が伊藤みどりの負傷した左の足を直撃し靴に穴をあけただけでなく傷まで負っていた
テーピングされていたから切り傷で済んだものの
傷はもっと深く選手生命にかかわるほどの重症になっていたかもしれません
ユベールのようにボロボロになってもおかしくない状況で伊藤みどりはオリジナルプログラムで3位に踏みとどまり
FSを棄権してもおかしくない状況でも4位に踏みとどまって総合4位になった。

ワールドの結果を受けてアルベール五輪の出場枠は2になった。
伊藤みどりは競技終了後「3枠獲れなくて申し訳ありません」と発した。
みどりにはワールド優勝だけでなく、五輪出場の最大出場枠にも大きな期待がかけられていた
それだけ精神的な負担は大きかったのである。
カメラ席に飛び出してしまう場面はスポーツの珍プレーとしても取り上げられたりもしますし
五輪前年度の4位という結果には不調という言葉で片付けられがちですが
伊藤みどりは突発的な衝突事故と怪我との闘いの中でエースとしての責任を果たしただけなのにこの扱いは何なのかと
ちょっとここは個人的にムカつきました

伊藤みどり集大成となる1992年アルベールビル五輪。
当時の出場枠は2つでしたが「フィギュア初の日本人五輪(金)メダリスト」への連盟や国民の期待と重圧は
みどり1人だけに重くのしかかっていた。
仮に伊藤みどりが前年ワールドで3枠を獲得していたとしても
やっぱりメダルへの重圧はみどりひとりにかかっていて
五輪期間中孤独だったのではないだろうか

ナレーションでは「SPでは安全策を取ってルッツを選択」とありましたが
これも事実誤認ではないかと思います
今では女子選手はエラー持ちでもルッツを含めトリプル5種は当たり前になっていますが
当時はルッツジャンプを跳べる選手も少なかった
伊藤みどりには「安全策」でも女子の技術レベルとして考えた場合
ルッツを跳ぶことは決して[安全策]ではなかったのではないでしょうか

「トリプルアクセルを跳ぶ」と腹をくくったアルベール五輪のFS
伊藤みどり本人の解説がありました
冒頭3Lz+3Tは第1ジャンプが2回転に抜け、続くトリプルアクセルは跳ぶと決めていたものの
「重い切りが足りなかった」ためブレードがスキッドして転倒。
本人解説では「回転は回っていた」とありますが、五輪の日本の中継では解説の五十嵐文雄はやや回転が足りないと述べている

SPでは4位。FSでも立て続けのミス。ここで伊藤みどりのトリプルアクセルも
日本選手初のメダルも完全に遠のいたと感じてしまった者は多かったと思う
3F+2T、3Loを決めた後半、伊藤みどりはリカバリーに迷わずトリプルアクセルを跳ぶことを選択し
後半3:10とうとう「女子史上初の五輪トリプルアクセル成功」に導く
番組では触れていなかったものの伊藤みどりはこのとき、インタビューで
『ぐちゃぐちゃになってもいいからトリプルアクセルを跳びたかった』と語っている

ジャンプの天才と言われ続けた伊藤みどりもトリプルアクセルは弛まぬ努力なしには習得できなかった
失敗しても故障しても諦めずに跳び続けたことが五輪でのトリプルアクセル成功に導いた
「跳びたい」から「跳んで当たり前」「跳ばなきゃいけない」に代わっても
最後に伊藤みどりを突き動かしたのは「五輪で跳びたい」という強い信念であり
トリプルアクセルも表彰台も最後まであきらめないという強い気持ちだったのではないか
そしてそんなみどりの限界に挑むアスリートとしての姿勢や渾身の演技が
多くの観衆の心を打ち、「記録にも記憶にも残る選手」になったのではないか、と私は思います

五輪でのトリプルアクセル成功でもって競技生活の集大成とし、
「もうこれ以上の演技はできない」と引退を決意した伊藤みどり。
でもトリプルアクセルを取り上げた割にはどれだけみどりにとって思い入れの強いジャンプだったか
五輪という重圧のかかる舞台で失敗すれば体力を大きく消耗するなかで成功させることが
いかに難しい事かについてはあまり触れていなかったような気がします

伊藤みどりのアルベール五輪FS演技に関してはアメリカ実況で解説者のスコット・ハミルトン氏が担当アナウンサーと
つぎのようなコメントのやり取りをしている

ハミルトン(以降S)「どうやら再度トライするようです。もう一度3A。成功させました!信じられない!」
実況アナ(以降J)「演技開始後3:10すぎですよ!」
S「そして3S。この1週間3Aを成功させていなかったのに!」
S「開始3:10で成功させるとは・・・メダルを獲るために跳ぶ必要がありました」

J「これでメダルは獲れるでしょうか?」
S「間違いなく。とても勇気が要るんですから」
S「ジャッジも、会場にいる全てのスケーターもそれがどれだけ難しいかを知っていますから」

S「間違いなく表彰台に届くでしょう」

当時の日本の実況放送動画も見ましたが後半の3A成功と伊藤みどりがメダルに届いた偉業は湛えてましたが
ハミルトンのような踏み込んだ発言まではしていませんでした
実際のところは日本のメディアというのは当時から
女子がトリプルアクセルを跳ぶことの難しさを全く理解できておらず
20数年経った現在に至るまでもやっぱり理解できていないし理解する努力すらしていない
のではないか

…と感じてしまいました



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ぶー

Author:ぶー
選手を混乱させ続け、迷走し続けるフィギュアスケートのルールや
採点のあり方について私なりに思うことを書いていきたいと思っています。
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