2017-09

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PCS評価はどう変わる?

ISU Communication 2014にてPCS評価改訂も決定しました
PCS評価の基準について何が変わるのか見ていきたいと思います
現行ルールの資料:static.isu.org/media/104183/program-component-explanations.pdf
対訳:www.geocities.co.jp/Athlete-Athene/9074/※「フィギュアスケート資料室」より


1.Skating Skills

(現行ルール)
Skating Skills(現行ルール)
スケーティング技術定義

(改訂後)
Skating Skills (アジェンダ)
エッジをコントロールする能力と、エッジ、ステップ、ターンなどのスケート技術を用いて示された氷面上での流れ
また、それらの技術の正確さ。無理な力を使わずに加速したり、スピードを変化させたりする能力を確実に明白に行っている
スケーティング技術を評価するためには以下のことが考慮されなければならない
・深いエッジやステップ、ターンを使用している
・バランス、リズミカルな膝の動き、足運びの精度
・流れるような滑り
・パワーやスピード、加速度の多用さ
・あらゆる方向へのスケーティング
・片足でのスケーティングを行っている

変更点
・「深いエッジで行うターンやステップ」から「Cleanness」「Sureness」の文字が消えた
・Flow and Glideに関して「Effortless( 無駄な力がない)」の箇所がカットされた
・One Foot Skating(片足でのスケーティング)に関してMaster(習熟している)がUse(使用できていればよい)に緩和された


2.Transitions
(現行ルール)

Transition (現行ルール)
Transition Rinking Footwork
(改訂後)
Transition (アジェンダ)
全ての要素を結びつける複雑なフットワーク、ポジション、動きやホールドを意図的に多彩に使用している
トランジションを評価する際には次のことが考慮される
・1つの要素から次の要素に移行する際の訓練された連続性のある動き
・多様さ(アイスダンスはホールドも含む)
・難しさ
・質
変更点
繋ぎや振り付けを意図的に使用していることが定義され、
一つの要素から次のムーブメントに移行する際の連続性がより求められるようになった

3.Performance
(現行ルール)
performance (旧)

Performance Execution

(改訂後)
Performance.jpg
音楽や構成が意図するものに対するスケーターやペア、カップルの身体的、感情的、知性的な関わり
PE評価には次のことが考慮される
・体力的、感情的、知性的な関わりと投影
・身のこなしと動きの明快さ
・多様でメリハリがあり、エネルギーに満ちた動き
・個性
・同調性や一致(ペア、アイスダンス)
・空間認識ーパートナーとの適切な距離や変化を管理できている(ペア、アイスダンス)

変更点
従来の評価では予定されていた技を正確に質よくこなすことも評価対象となっていたが完全に除外された
振り付けや構成の意図するところをしっかり演技で反映できているかがより求められるようになった


4.Composition
(現行ルール)
Choreography(現行ルール)
Choreography Composition

(改訂版)
Composition.jpg 
バランス、統一性、空間、パターン、構造、フレーズの原理に従って、すべての動作を計画的に展開させた独創的なアレンジ。
Composition評価には次のことが考慮される
・目的(考えや概念、資格やムード)
・パターンと表面の覆い方
・空間のあらゆる方向への動きとムーブメントのデザイン
・フレーズとフォーム(音楽のフレーズにマッチしたムーブメントを構築している)
・構成の独自性

変更点
Chreographyの評価が無くなった
動作の統一性は特に求められなくなった
振り付けが、というよりプログラムの構成そのものが問われるようになった


5.Interpretation
(現行ルール)
Interpretation (旧)
曲の解釈

(改訂版)
Interpretation_201606161420502b9.jpg
個性的で創造的で、音楽のリズムや特徴、音楽の意図するものを動作で正確に表している
曲の解釈を評価するには次のことが考慮される

・音楽のタイミングに合わせた動作やステップ
・音楽のフィーリングやリズム、特徴をしっかりと識別して表現している
・音楽のニュアンスや詳細を反映させた技巧※
・音楽の特徴やリズムを反映させる両者の関係(ペア、アイスダンス)
・SDにおいては周期的な拍子に合わせて、FDにおいては音楽の拍子やスケーター間のバランスを保っている
※手腕とは動作を通して音楽の詳細やニュアンスを巧みな洗練された技術で表現している事であり
スケーターが音楽や構成に対する独自の感受性である
ニュアンスとは作曲家または演奏者によってもたらされる音楽の強さや力に微妙な変化をつけるための手法である

変更点
昨今の評価を振り返るとエレメンツを質よくこなしてそこそこ音楽にあっていれば高評価を得ていましたが
今後は楽曲が意図するものをより正確に演じることが求められるようになります


SS評価についてはパトリック・チャンやカロリーナ・コストナーのような深いエッジワークでターンやステップを多用して
「無駄な力の無い楽なスケーティング」が推奨されてきましたが、「無駄な力がない」という言葉が除外されました。
但し深いエッジで正確に確実にこなすことが求められるようになりますのでこのあたりが評価の分かれ目となるかもしれません

TR評価についてはLINKING FOOTWORKに対する項目が除外されました
但し繋ぎの要素については次の動作への関連付けや連動性がより求められるようになりました。
良く解説者等が「ジャンプなどの要素の前に繋ぎ動作を行うとTR評価が上がる要因にもなる」とコメントしておられましたが
要素直前にいくら繋ぎを入れても要素終了後から次のムーブメントに移る際に
スムーズに流れないことには評価対象にならないという事なのかもしれません
これに関してはより厳しさを増したかもしれませんね

PE評価についてはEXECUTION評価が完全に削除されました
2009年ロスワールドあたりからジャンプなどのエレメンツのGOEを大きく伸ばすとPE評価が上がり、
それにつられて他の4つの要素の評価も上がって全体のPCS評価が高めになるという傾向が出始めていました
ソチ五輪シーズンにシニアに上がってきたユリア・リプニツカヤやエレーナ・ラジオノワ、エフゲーニャ・メドベデワなどが
シニア1年目からパーフェクトな演技で全体のPCS評価を大きく伸ばしたりもしてきましたが
今後は技術面とは切り離してあくまでもプログラムの表現を見るという事になりそうです
この辺は技術面でいくつか失敗をやらかしても表現とは関係ないので高目な評価は変わらないという選手が出てきたりして物議を醸すことになるかもしれません

Composition評価については「振付要素(Choreography)」が外れてしまいましたので今後の短縮記号はCOという事になるんでしょうか
大幅な変更は無いような気もしますが身のこなしなど振り付けの書さというよりは
エレメンツの配置などの構成力そのものが問われる評価となるのかもしれません

INTERPRETATION評価が最も厳しくなったのではないか?と思います
音楽のテンポやリズム、速度の変化にはついて行く動きができても、微妙なパワーバランスやムード、トーンの変化まで
スケーティング技術で表現できる選手がどれだけいるのでしょうか
ベテランの選手等はそのあたりのところも研ぎ澄まされた表現ができるのでしょうが若手は苦労するかもしれません

PCS評価はちょい厳しめになったという事でしょうか
採点ジャッジはGOEをつけるだけでなくPCSについてもしっかりと評価を出さなければなりますが
評価を出す採点ジャッジ側もなにをもって高評価とするか判断が難しくなることになりそうな気がします
そろそろ技術面だけを見るジャッジ、音楽表現、プログラム表現だけを見るジャッジに分けて
専門的な評価ができるようにした方がいいのではないかしらと思います
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● COMMENT FORM ●

こんばんは。
弊方ブログで、コングレスで変更された技術系の点について、こちらをご覧いただいた方がいいと紹介させていただきました。
ご迷惑でなければと思います m(_ _)m ご了承くださいますようお願いしますm(_ _)m


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