2017-09

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「お初」認定の基準とは?

更新を滞らせている間にフィギュアのシーズンも始まり、巷では羽生結弦アンチなどから
「アレクセイ・クラスノジョンが初めて4Loを跳んだのに羽生結弦が『世界初認定』を強奪した」
等で論戦も勃発しましたので、ここでジャンプの認定とは何ぞやというのに触れてみようかと思います

アレクセイ・クラスノジョンが4Loを降りたのは2016年9月23日JGPスロベニア大会FSのことでした

アレクセイ・クラスノジョン4Lo評価

一方の羽生結弦が4Loを降りたのは2016年10月1日オータムクラシックSPでした

羽生結弦4Lo

オータムクラシック直前にISU広報員が『4Loに成功すれば世界初の認定を与える』と発言したことから
「クラスノジョンの世界初を強奪した」と騒がれることになりました
クラスノジョンのプロトコルを見るに4Loは回転不足判定はありません。
ではなぜクラスノジョンが×で羽生が世界初認定を受けたかというと答えは簡単です。
クラスノジョンのジャンプは失敗ジャンプだったから。
ランディング部分をキャプチャしてみます
クラスノジョン4Loランディング①クラスノジョン4Loランディング② クラスノジョン4Loランディング③ クラスノジョン4Loランディング④ クラスノジョン4Loランディング⑤ クラスノジョン4Loランディング⑥ クラスノジョン4Loランディング⑦ クラスノジョン4Loランディング⑧ クラスノジョン4Loランディング⑨ クラスノジョン4Loランディング⑩ クラスノジョン4Loランディング⑪ クラスノジョン4Loランディング⑫ クラスノジョン4Loランディング⑬ クラスノジョン4Loランディング⑭ クラスノジョン4Loランディング⑮
④コマ目のところで既にバランスを崩していますし⑥コマ目のところではがっつり右手が氷上についています
そして⑨コマ目ではフリーレッグの左の足もついて、右手と左の足で体勢を立て直してからランディングポーズをとっています
これでは成功したジャンプとは言えません

一方の羽生結弦の4Lo。
羽生結弦4Loランディング① 羽生結弦4Loランディング② 羽生結弦4Loランディング④ 羽生結弦4Loランディング⑤ 羽生結弦4Loランディング⑥ 羽生結弦4Loランディング⑦
白いリンクに白パン、白いシューズなので足元がぼやけてますがランディングは綺麗なものです。
ランディングポーズをとる際にフリーレッグは氷上を擦ってもいません。
イーグルからのプレパレーションがやや間があることでJ4~J6は±0をつけていますが文句なしのジャンプでした

「ステップアウトでもお手つきしても技術審判が回転を認定したら『認定ジャンプ』」という主張を
某掲示板でも他のブログでも目にしました。
ジュニアの紀平梨花が3Aをプロに入れようとしていた時「紀平は7人目の3Aジャンパーになれるか」という質問に
「紀平の前にカナダのアレーヌ・シャルトランが転倒でも回転が認定されていたから
7番目はシャルトランで紀平は8番目」
という記述も目にしましたが
「回転が足りていればどんなジャンプでも認定」ではないのです
2012年4CCのFSでは浅田真央が3Lzでエラー無しの判定を受けましたが、あれだってステップアウトなので「認定」じゃないし

歴代の4回転ジャンプ初認定者とできる限り動画を貼っておきます

4Tで初の認定を受けたのは1988年世界選手権FSカート・ブラウニングでした


4Sではつの認定を受けたのは1998年JGPF・FSのティモシー・ゲーブル。


4F初認定は2016年チーム・チャレンジカップSPの宇野昌磨。


4Lz初認定は2011年コロラドスプリングスの大会FSで降りたブランドン・ムロズ。


ブランドン・ムロズの4Lzと宇野昌磨4F初認定に関しては時間を要しました
昌磨に関してはISUから正式に認定のリリースを受けたのは1週間後でしたし
ムロズの認定に関してはもっと時間もかかった。
羽生は即認定だったのに何でムロズ、昌磨は時間がかかったのか?
ISUから贔屓されているからではないかという中傷もありましたが
これも答えは簡単。昌磨とムロズの認定は公式戦ではなく、
羽生が成功した大会はスコアが公式戦認定を受ける準公式戦だったから


上記で提示した初認定ジャンパーで、カート・ブラウニングだけクリーンなジャンプではありません
ではなぜ、カートは○でクラスノジョンは×だったのでしょうか?
それはカートの動画にヒントがあります

1988年ワールド女子FS競技前にカートの4T初認定の偉業をたたえ、
どれだけの選手が4回転にチャレンジしてきたかを紹介するコーナーがありました

ジョセフ・ソバフチェフ(1985年?)
⇒回転は足りているもののステップアウトと両足着氷で×(0:44~)
ブライアン・ボイタノ(アメリカ)
⇒回転は足りているもステップアウトとお手つきで×(0:53~)
ブライアン・ボイタノ
⇒回転は足りているもステップアウトで×(0:58~)
カート・ブラウニング(1988年ワールド1か月前)
⇒回転は足りているもバランスを崩してお手つき、×(1:03~)
カート・ブラウニング
⇒オーバーターンになるも片足でこらえて初認定(2:57)

カートの認定を受けた4Tランディングはこうなってました
カート・ブラウニング4Tランディング① カート・ブラウニング4Tランディング② カート・ブラウニング4Tランディング③ カート・ブラウニング4Tランディング④ カート・ブラウニング4Tランディング⑤ カート・ブラウニング4Tランディング⑥ カート・ブラウニング4Tランディング⑦ カート・ブラウニング4Tランディング⑧ カート・ブラウニング4Tランディング⑨ カート・ブラウニング4Tランディング⑩ カート・ブラウニング4Tランディング⑪ カート・ブラウニング4Tランディング⑫ カート・ブラウニング4Tランディング⑬
クラスノジョンが着氷でバランスを失い、右手をついたのとは違い、カートは片足で何とかこらえています
また、彼の着氷には体重移動がありません
そこに大きな違いがありました

技術委員会が認める認定の基準(というか、失敗と見なさないジャンプ基準)は
・回転が足りている(<、<<が無い)
・転倒していない
・片手、または両手がついていない
・ルッツ、フリップについては正しい踏切をしている(e、!が無い)
・両足着氷ではない(フリーレッグが氷上を擦るくらいならOK? )
・ランディングポーズをとる間もなく回転の方向に次の足を踏み出してしまう『ステッピングアウト』がない
・体重移動が無い程度のミスならOK
ではないでしょうか?

この基準に照らし合わせるならばフィンランディア杯FSでネイサン・チェンが降りた4Fが「認定」に該当します

4Fランディングは以下のようになってました
ネイサン・チェン4Fランディング① ネイサン・チェン4Fランディング② ネイサン・チェン4Fランディング③ ネイサン・チェン4Fランディング④ ネイサン・チェン4Fランディング⑤ ネイサン・チェン4Fランディング⑥ ネイサン・チェン4Fランディング⑦ ネイサン・チェン4Fランディング⑧ ネイサン・チェン4Fランディング⑨ ネイサン・チェン4Fランディング⑩ ネイサン・チェン4Fランディング⑪ ネイサン・チェン4Fランディング⑫ ネイサン・チェン4Fランディング⑬ ネイサン・チェン4Fランディング⑭ ネイサン・チェン4Fランディング⑮
ネイサンの着氷の仕方はカートが4Tで認定を受けたのと同じオーバーターン。
ジャンプを降りた時に体重移動はありませんし、フリーレッグが氷上を擦ってもいません。
もちろん回転不足もありません(最終GOEは減点ですが)

2011年4Lz初認定を受けたブランドン・ムロズのバイオグラフィーには以下のような記載があります
ムロズプロフィール
『ムロズは2011年コロラドスプリングスの大会FSで4Lzを最初に実施した。
また彼はISU大会であるNHK杯でも4Lzを降りた最初の選手となった

この記載を見るに、史上初の認定と公式戦初の認定はまた違うという事なのでしょう。
フィンランディア杯も羽生の出場したオータムクラシックと同じくスコアが公式記録認定を受ける準公式戦です。
羽生結弦の場合は初めて成功した大会がISUの公式戦ですので区別はされませんが
4Fに関しては史上初の認定は昌磨が、公式戦での初認定はネイサンになるものと思われます
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選手を混乱させ続け、迷走し続けるフィギュアスケートのルールや
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