2017-11

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4Loは羽生の武器となりえるか



オータムクラシックにてSP、FS共に4Loを認定させて優勝した羽生結弦。
その後の各メディアの報道は羽生の偉業を讃えて
『羽生が新たな武器を手に入れた。4Loを構成に入れることで
SPとFS合わせて9点の得点アップが見込める。歴代最高得点の大幅更新も可能だ』
というものが目立ちました

『計算上』では大幅な得点アップとなりますが
現実にはそんな計算通りの得点を出せるものなのか?
どうも4Loはもろ刃の剣となりそうな気がしてならないのですよ

羽生結弦が歴代最高得点を更新した時のプロトコルを貼っておきます
【SP】
羽生結弦・SP歴代最高得点

【FS】
羽生結弦・FS歴代最高得点

SPもFSもステップシークエンス以外のエレメンツはすべてレベルを獲りきり
GOEも目いっぱい貰ってのこの破格の高得点でした

今季4Loを新たに入れること、クワドが4S2度、4T1度、3A2度のトリプル6種7度の構成にすると
羽生の今季プロはMAXならば以下の通りになります

【SP】
2015年GPF
 演技構成 基礎点
 4S 10.50
 4T+3T 14.60
 FCSp4 3.20
 3A × 9.35
 CSSp4 3.00
 StSq4 3.90
 CCoSp4 3.50
 48.05

2016‐2017年
 演技構成 基礎点
 4Lo 12.00(1.50↑)
 4S+3T 14.80(0.20↑)
 FCSp4  3.20
 3A ×  9.35
 CSSp4  3.00
 StSq4  3.90
 CCoSp4  3.50
  49.75(1.70↑)
羽生は歴代最高得点を更新したGPFではステップでレベル4を獲得できていれば
基礎点とGOE含めてあと1.20はもらえるはずでした
基礎点がアップした分を含めると1.20+1.70=2.90上がり、113.85のスコアを出せることになります
・・・・・・・・・・計算上は。

【FS】
2015年GPF
演技構成  基礎点
 4S  10.50
 4T  10.30
 3F  5.30
 FCCoSp4  3.50
  StSq4  3.90
  4T+3T  16.06
 3A+2T  10.78
 3A+1Lo+3S  14.74
 3Lo  5.61
 3Lz  6.60
 FCSSp4  3.00
 ChSq1  2.00
 CCoSp4  3.50
 総要素基礎点 95.79

2016-2017
 演技構成 基礎点
 4Lo 12.00(1.70↑)
 4S 10.50
 FCCSp4 3.50
 StSq4 3.90
 3F 5.30
 4S+3T 16.28(0.22↑)
 4T 11.33(5.72↑)
 3A+2T 10.78
 3A+1Lo+3S 14.74
 3Lz 6.60
 FCSSp4 3.00
 ChSq1 2.00
  CCoSp4  3.50
 総要素基礎点 103.43(7.64↑)
前半に4Loを入れること、後半のコンボを4S+3Tにして3Loの代わりに4Tを入れることで
7.64の基礎点を挙げることができます
昨季FS構成でも羽生はステップでレベル4を獲れていませんのでMAX基礎点ならあと1.34は獲れるはずでした
基礎点アップ分を含めると7.64+1.34=8.98の得点アップが見込め、228.46のスコアを出せることになります
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・計算上は。
羽生はSPで113.85、FSで228.48、総合得点になるので
歴代最高得点330.43から11.88の得点上積みが期待できることになります
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・計算上は

但し、そんなうまくいくはずもありません

羽生の昨季プロトコルを見るように、ジャンプの質が非常に高い羽生ですらもGOEがMAXもらえないのがループジャンプなんですよね。
それを4回転で跳ぶというのは非常に難しく、他の4回転ジャンプよりもGOEははるかに取りづらかったりもします
加えて右の足一本で腰を掛けるような体勢で踏切り、右足で降りるジャンプですし
ジャンプは踏み切る向きや足が異なっても降りるのは全て右のバックアウト。
右足甲への負担は非常に大きくなり、その他のジャンプ、要素に大きく影響する可能性も十分あります

現にオータムクラシックでは滑り込みが足りないまま出場したというのもありますが
4Loをきれいに降りたものの、GOEはほとんどもらえていません
羽生結弦オータムクラシックSP 羽生結弦オータムクラシックFS

羽生結弦自身は『GPSまでに完璧に仕上げる。そうでなければ羽生結弦ではない』とコメントしていましたが
他のクワドほどにはGOEを稼げない4Loが羽生にとって大きな武器となりえるのかという疑問も生じます
これを完璧に、全ての要素のレベルを取りきるまでには相当な滑り込みが必要で体力アップが必要となるのではないでしょうか

もう一つ不安要素があるのが羽生が昨季末左足甲の故障を起こしてしまっている事。
羽生が診断されたリスフラン靭帯損傷は足に一定の負荷をかけ続けることで起こる故障です。
左足の負担を軽くするために右足に負担をかけることで、今度は右足甲まで痛めてしまうのではないかという懸念もあります
とはいえ、同じ2種3度クワドのハビエル・フェルナンデスが同等の得点をたたき出し、
新鋭のボーヤン・ジンや今季からシニアに上がるネイサン・チェンが4Lzという最強のクワドを身に着けて
3種4度、あるいは4種5度のジャンプ構成でミスがあっても高得点を出すようにもなっていますので
羽生もライバルを寄せ付けない、圧倒的勝利を得るためには新たなクワドを身につける必要が出てきたのも仕方のない事です
平昌五輪は来季。この2シーズン大きな故障なく乗り切り、五輪の舞台で最高のパフォーマンスをするために
サポートをするスタッフには万全のケアをお願いしたいものです
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