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2018-12

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男女シングルGOE大幅改正

5月23日にISUCommunication 2168が発表されました
エレメンツのGOEやその基準について大幅な変更がなされています
www.isu.org/communications/17142-isu-communication-2168/file

◇基礎点

 ジャンプのみ抜粋しますが基礎点の下がったものは以下の通り
 2Lo・・・1.80→1.70
 2F・・・1.90→1.80
 3T・・・4.30→4.20
 3S・・・4.40→4.30
 3Lo・・・5.10→4.90
 3Lz・・・6.00→5.90
 3A・・・8.50→8.00
 4T・・・10.30→9.50
 4S・・・10.50→9.70
 4Lo→12.00・・・10.50
 4F・・・12.30→11.00
 4Lz・・・12.50→11.50
 4A・・・15.00→
12.50

それからジャンプにおいてUR判定、ロングエッジ判定のいずれか1つのみを受けた場合、
同時に判定を受けた場合の基礎点もそれぞれ設定されました
(<<判定を受けた際の基礎点は従来通り「試みた回転数より1つ少ない回転の基礎点」となります


◇GOEの加点、減点について
一律に定められていたGOE加点、減点幅が要素の難度に応じたパーセンテージで行われるようになった
 +5→基礎点の50%
 +4→基礎点の40%
 +3→基礎点の30%
 +2→基礎点の20%
 +1→基礎点の10%
 -1→基礎点の10%減
 -2→基礎点の20%減
 -3→基礎点の30%減
 -4→基礎点の40%減
 -5→基礎点の50%減


例えばクリーンな3Lzを跳び、GOEで満点を受けた場合は5.90+0.59×0.5=8.85となりますが
3Lz<または3Lzeで満点評価を受けた場合は3.98+2.22=6.65となり、2.20という得点差が生まれます
更に3Lz<eで満点評価を受けた際は満点評価でも3.54+1.77=5.31となりクリーンな3Lzの満点評価との得点差は3.54となるなど
より回転不足無く、エッジエラーもない正確なジャンプを跳んだ選手により有利なGOEとなっています

またスピン、ステップ要素のGOEに関してもレベルに応じてGOEが異なるようになっていますので
より高いレベルを獲得した選手が大きく点数を伸ばせるようなルールとなりました


≪基礎点、SOVにおける特記事項≫
・SOVは10%ごとの増減が基本となっている
・ルッツ、フリップで!判定のみを受けた場合の基礎点、SOVは通常のジャンプと変わらない
・e、<、V判定を受けた要素はきっかり10%単位でなく少なくなった数値で行う
・コレオシークエンスは基礎点が固定されているためSOVは一律ではあるが他の要素より高い
・ジャンプコンビネーションはe、<を考慮した最も高い基礎点のGOEで実施する
 例:3Lz+3Tの場合→3Lz基礎点5.90>3T基礎点4.20のため3LzのSOVが適用される
   3Lze+3Tまたは3Lz<+3T→3Lz<基礎点が3.98と3T基礎点4.20SOVを下回るので適用されるSOVは3Tの方
・+REPの場合はe、<のない基礎点より70%



◇要素のレベル
1つを満たせばレベル1、2つでレベル2,3つでレベル3,4つでレベル4判定
→レベルの上がる要素についての変更点は無し

「特記事項」
スピン:<SP、FS>フライングスピンで目に見えるフライング姿勢がない場合の基礎点はV判定の基礎点が適用される
    スピンコンビネーションにおいて3つの基本姿勢から1つしかない場合はVが適用。
    基本姿勢2つの場合はその基礎点のものが適用される
    <SP>足換えを伴うスピンコンビネーションで足換え前、足換え後それぞれ3回転未満は無価値
        
◇GOE基準
 +1→1つの条件を満たしている
 +2→2つの条件を満たしている
 +3→3つの条件を満たしている
 +4→4つの条件を満たしている
 +3→5つの条件を満たしている

※ただし、+4、+5の条件を満たすには太字のすべての条件をすべて満たす必要がある

 Ⅰ)ジャンプ
  ①高さも飛距離も素晴らしい(ソロジャンプ、ジャンプコンビネーション、ジャンプシークエンスを含む)
  ②離氷、着氷どちらも優れている
  ③無駄な力が入っていない

  
④予想外の/独創的なジャンプの入り
  ⑤離氷から着氷までの姿勢が良い
  ⑥音楽構造と合致している

 Ⅱ)スピン
  ①スピン最中のスピードが十分または加速している
  ②よくコントロールされた正確なポジションを取っている(フライングスピンの場合はフライングの高さ、空中姿勢、着氷姿勢を含む)
  ③スピンの入りから出まで無駄な力がない

  ④回転の中心に体を置いた状態を維持している
  ⑤創造性や独創性がある
  ⑥音楽構造と合致している

 Ⅲ)ステップシークエンス
  ①深いエッジでターンやステップを正確に踏んでいる
  ②音楽構造と合致している
  ③力強くよどみなくパターン全体を遂行している

  
④独創性や創造性がある
  ⑤全身がかかわりコントロールされた状態が優れている
  ⑥ステップ最中の加減速が良い

 Ⅳ)コレオグラフィックシークエンス
  ①創造性や独創性がある
  ②音楽構造と合致している
  ③エネルギーが十分で焦点が定まっていて流れが良く無駄な力がない

  ④リンクカバー率が優れている
  ⑤正確で精度が良い
  ⑥全身がかかわりコントロールされた状態が優れている

①~③のすべての条件を満たしていれば残る④~⑥の条件を満たすことで+4、+5評価を得られることになりますが
①~③のうちどれか1つでも欠けた場合、④~⑥のみしか満たしていないは+3評価どまりということになる
ようです


◇減点
 Ⅰ)ジャンプ      
減点要素引き下げられるGOE
SPにおいて連続ジャンプが1つも入っていないGOE-5
転倒-5
1つのジャンプ着氷が両足-3~-4
1つのジャンプ着氷がステップアウト-3~-4
2つのジャンプの間に2つのスリーターン(ジャンプコンビネーション)-2~-3
ルッツ、フリップでe判定-3~-4
ルッツ、フリップで!判定-1~-3
ルッツ、フリップで判定は受けてないものの不明瞭-1
拙劣な踏切-2~-3
<<判定-3~-4
<判定-2~-3
連続ジャンプにおけるハーフループを含めて回転不足判定は受けていないが回転が足りているか不明瞭-1~-2
スピード、高さ、飛距離、空中姿勢が拙劣-1~-3
ジャンプ着氷時に両手がついた-2~-3
ジャンプ着氷時に片手が触れた/フリーレッグが擦った-1~-2
ジャンプ間で流れがない/方向を失う/リズムが無くなる(ジャンプコンビネーション/シークエンス)-2~-3
拙い着氷(悪い姿勢/間違ったエッジ/氷のひっかき)-1~-3
長い構え-2~-3



 Ⅱ)スピン 
減点要素 引き下げられるGOE
転倒-5
スピンの最中フリーレッグまたは手(両手)が触れる-1~-3
フライングが劣る(フライングスピン/フライングエントランスからのスピン) -1~-3
フライングスピンでの正しくない踏切または着氷-1~-2
トラベリング-1~-3
拙劣な/ぎこちない、美しさを損ねる姿勢-1~-3
回転速度が遅い、遅くなる-1~-3
足換えが拙劣(回転方向の転換時を除き入/出のカーブを含む)-1~-3
必要回転数に満たない-1~-2
足換えスピンにおいて回転数のバランスが取れていない  -1




Ⅲ)ステップシークエンス 
減点要素引き下げられるGOE
【SP】半回転を超えるジャンプが含まれている-1
転倒-5
ステップやターンの実施がパターンの半分に満たない-2~-3
ステップやターンの質、姿勢が拙劣-1~-3
躓き-1~-3
音楽構造と合致していない-1~-3




Ⅳ)コレオグラフィックシークエンス
減点要素引き下げられるGOE
転倒-5
シークエンスをはっきりと行うことができない-2~-3
シークエンスを実施中コントロールを失う-1~-3
躓き-1~-3
音楽構造と合致していない-1~-3
動作の質が拙劣-1~-2

≪特記事項≫
・転倒や深刻なミスが生じた場合はいかなるPCS評価においても10点満点を与えてはならない
・転倒や深刻なミスが生じた場合Skating Skills、Transition、Compojishon評価で9.50を超える評価を与えてはならない
・またPerformance、Interpretation評価では9.00を超える評価を与えてはならない





GOEが従来の「-3~+3までの7段階評価」から「-5~+5までの11段階評価」になることはすでに発表されていましたが
実際の加点、減点が行われるSOVについては明らかにされていませんでしたので
メディアでは「現行ルールのままGOEが拡大する」という解釈が多く、またバンクーバー五輪シーズンのような
ローリスクハイリターンな構成に戻ってしまうのではという懸念はありました

今回のルール変更でSOVが難易度に応じたものになったことで
難しい技術を完ぺきに実施した演技をより高く評価するという傾向が強まりました

女子はジャンプ技術で難易度よりも効率よくGOEを取ることを優先に難しい3回転+3回転ジャンプを跳ばず
2A+3Tを2度実施するというパターンもありましたが今回の改定によりより難度の高い3-3を跳ぶ選手に有利になったのではないか・・・と思います

GOEに関しても加点に相当する項目が減ったことにはおや?と思いましたが
一定の基準をすべて満たしたうえでほかのプラスアルファ要素がなければ+4評価異常が出せないなど
一つ一つの要素で満点評価が出にくくなりました
また減点項目の評価引き下げが拡大したことでマイナス評価に相当する項目があった場合はGOEを得にくくなります
例えばルッツ、フリップでe判定を受けてもほかの要素を満たしているのでプラス1評価になるというケースが生じたりしましたが来季は減点となるのではないか・・・と思います


個人的には2A+3Tも3Lz+3Loも同じGOEなんておかしいと思っていたので今回のように
難度に応じてGOEが変わるという改正にはおおむね賛成です

ルールが大きく変わることで選手の皆さんは対応に苦慮することになるかもしれませんが
より完成度の高い演技を行うためにエレメンツの質向上に努めてもらいたい。やってくれるものと信じています











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