2018-06

北京五輪金に向けて 中国が本気になった?!

ロシアのエフゲーニャ・メドベージェワの移籍騒動ばかりがクローズアップされていましたが、
実はこのような報道が中国でありました

中国・金博洋、羽生結弦のライバルから「弟弟子」へ、オーサーコーチに師事か―中国メディア

Record China

配信日時:2018年4月23日(月) 17時50分
2018年4月20日、騰訊体育は平昌五輪フィギュアスケート男子シングルで4位だった中国の金博洋(ジン・ボーヤン)が羽生結弦と同じコーチに指導を仰ぐ予定だと伝えた。

記事は「フィギュアスケート中国代表の趙宏博(ジャオ・ホンボー)監督は先日、金博洋が著名なコーチであるブライアン・オーサー氏に師事する予定であることをメディアに明かした。実現すれば、金妍児(キム・ヨナ)、羽生結弦、ハビエル・フェルナンデスの弟弟子になる」とした。

そして「金博洋は2016年、17年の世界選手権で銅メダルを獲得。この2年間、あらゆる面で進歩したが、他の一流選手たちもジャンプ技術以上にスケーティングや演技力を高め、プログラムの構成点で優位に立っている。技術の安定、ジャンプ能力、演技の風格や雰囲気などを強化するうえで、オーサー氏の右に出る者はいない」と説明している。

また、羽生やフェルナンデスなどの「兄弟子」について「オーサー氏に師事する前からある程度の成績を収めていたものの、オーサー氏の指導を受けたことでさらなる進化を遂げた」と指摘。「2人のかつての状況は、今の金博洋と似ている。羽生やフェルナンデスのほか、ネイサン・チェン、宇野昌磨、ミハイル・コリヤダ、ヴィンセント・ジョウなどが虎視眈々(こしたんたん)と北京五輪でのメダルを狙うなかで、中国国内で伸び悩みつつある金博洋が国外の名コーチと組むのはベストチョイスだ」と好意的に伝えている。

記事によると、現時点では金博洋の「弟子入り」は擦り合わせの段階だというが、趙監督は金博洋がオーサー氏の指導のもと、2人の「兄弟子」の輝きを受け継ぐことを望んでいるようだ。(翻訳・編集/川尻)



そして、正式にチームクリケット入りが決まりました


ボーヤン・ジン チームクリケットへ

ボーヤンはネイサン・チェンに次いで非常に高いジャンプ基礎点を持っています
スピンやステップもそつなくこなせるので彼もまたオールラウンドに優れたポテンシャルのある選手なのでしょう。
クワドジャンプには高さもある。しかし難度の高いジャンプを持つがゆえにランが多く、繋ぎが薄いこと
ジャンプ着氷の流れがやや悪かったりスピンの出の流れが今一つで
技術が足りないとジャッジからみなされているのかもしれません
ここ最近のGOEとPCSの関係性を見ていると多くGOEを獲得している選手が
PCSを大きく伸ばすという傾向が顕著になってきています

それを補うためのクリケット移籍なのでしょう。
今回の移籍劇には中国の連盟が非常に積極的でした。
羽生やフェルナンデスのような高いスケーティングを身に着けてほしいという願いが強く感じられます

最低でもメダル。あわよくば金を!
という中国の本気度がうかがえます

チームクリケットに移籍したからと言って誰もかれもが高い技術を身に着けられるわけではありませんが
羽生やフェルナンデスが現役の間に両者のいいところをどんどん盗んで自分のものにしていってほしいですね。
がんばれボーヤン!!





羽生結弦の演技を新ルールで採点してみた①2015年GPF「バラード1番」

羽生結弦が非の打ちどころのない演技を披露した2015年GPF「バラード一番」「SEIMEI」を今季ルールのSOVで計算してみました


プロトコル
羽生結弦2015年GPF「バラード一番」


改正後のルールに則ると羽生の基礎点は以下の通りになります
エレメンツ改正前基礎点改正後基礎点
4S10.509.70
4T+3T14.6013.70 
FCSp43.203.20
3A9.358.80
CSSp43.003.20
StSq33.303.30
CCoSp43.503.50
基礎点合計47.4545.40
※ステップでレベルを取りこぼしていますので取り切った場合旧ルールでは48.05。新ルールでは46.00
『後半ジャンプが1.1倍』ルールの制限がISU総会で議論されますがこの際無視で計算してみますと47.45から45.40と2.05下がることになります

羽生結弦のジャンプの質に関してですが旧ルール、新ルールでは以下の条件を満たしていると思われます
(◎:満たしている、〇:まあまあ満たしている、△:不明瞭、✖:明らかに満たしていない)
(旧ルール)
加点の条件該当項目
予想外の/独創的//難しい入り
明確ではっきりとしたステップ/スケーティングから直ちに跳んでいる
難しい空中姿勢/ディレイド
高さ及び飛距離が十分
四肢を十分に伸ばした着氷姿勢/独創性
入りから出の流れが十分
無駄な力がない
音楽構造と合っている

(改正後ルール)
加点の条件該当項目
①高さも飛距離も素晴らしい(ジャンプコンビネーション、シークエンス含む)
②離氷、着氷がどちらもよい
③無駄な力がない
④予想外の・独創的な・難しい入り
⑤離氷から着氷までの姿勢が良い
⑥音楽構造と合っている


ジャンプに関してGOEの加点基準に関して「新ルールの加点基準は羽生結弦のためにある」といっても過言でないくらい
ほぼすべての加点の条件を満たしています。✖なのはタノをやってないときの「難しい空中姿勢」くらいのもん。
+4以上の評価は①~③の条件が必須ですがGPFの演技を見る限り羽生のジャンプは全く問題ありません
新ルールでも満点近い評価を得られるのではないでしょうか


次にスピンで検証してみます
「バラード1番」では以下の条件をクリアしていたものと思われます
(旧ルール)
加点の条件該当項目
スピン中の回転速度または加速が十分△または✖
素早くスピンの軸を取ることができる
全ての姿勢でのバランスの取れた回転数
規定回転数を明らかに超えている
良い、力強い姿勢(フライングスピン、フライングエントランスのスピンでは高さ、空中姿勢、着氷姿勢含む)
独創性でオリジナリティがある
全局面においてよくコントロールできている
音楽構造と合っている

ぶっちゃけ怪しいなと思うのはフライングキャメルスピンの回転速度。
足換えスピン、足変えコンビネーションスピンでも加速できているとは言えない部分もあり
ジャッジ評価が分かれて満点を獲れなかった理由でもあるのかなと思います

では新ルールではどうでしょうか?
( 新ルール)
加点の条件該当項目
①スピン最中のスピードまたは加速が十分✖または△
②良くコントロールされた正確なポジションを取っている
(フライングスピン/フライングエントランスからのスピンでは高さ、空中姿勢、着氷姿勢含む)
③スピンの入りから出で無駄な力がない
④回転の中心に体を置いた状態を維持している
⑤独創性がありオリジナリティがある
⑥音楽構造と合っている

羽生が+4以上の評価を得るには①②③の条件をすべて満たす必要がありますがネックとなりそうなのが①の条件。
スピードが十分とジャッジ評価を受ければ+4または満点評価を獲れるかと思いますが
①で評価が分かれてしまいますと+3どまりという可能性もありそうです


最後にステップシークエンスを見てみます
旧ルールで羽生結弦はどの条件を満たしていたのでしょうか?
加点の条件該当項目
エネルギーが十分で焦点の定まった演技
シークエンス中のスピードまたは加速が十分
シークエンス中に様々なステップを用いている
深いはっきりとしたエッジ(すべてのターンの入りや出を含む)〇または△
全身が関わり十分にコントロールされた正確なステップを維持している〇または△
独創性やオリジナリティがある
無駄な力がない
音楽構造と合っている

ところどころフラットに踏んでいて不明瞭なところがあったんじゃないかと思われる個所が少しありました
これがステップでレベル4を獲得できなかった大きな理由でもあります

新ルールでのステップの評価は以下のようになると思われます
加点の条件該当項目
①深いエッジでステップやターンを正確に踏んでいる〇または△
②音楽構造と合っている
③力強くよどみなくパターン全体を遂行している
④独創性やオリジナリティがある〇または△
⑤全身が関わりコントロールされた状態が優れている
⑥ステップ最中のスピードや加速が良い

2015年GPFのようなステップの踏み方ですとレベルは3どまりでしょうし
「ステップやターンを正確に」のところで評価が分かれてGOE評価も+3どまりになるかもしれません
平昌五輪SPのように踏むことができればステップシークエンスでもレベル4を獲得でき+4以上の評価も得られるのではないでしょうか






羽生がGPFで完ぺきな演技を披露して歴代最高得点を更新した際に
MAX加点だとGOEはいったい何点もらえていたのかなどとファンの間で話題になってました
ジャンプに関しては
新ルールが適用された場合にGOEを何点取れるのかを計算してみます
エレメンツ改正前のGOE改正後のGOE
4S3.004.85
4T+3T3.004.75
FCSp41.501.60
3A3.004.00
CSSp41.501.60
StSq31.501.65
CCoSp41.501.75
GOE合計15.0023.20
羽生結弦がスピン、ステップでレベルを獲りきっていれば旧ルールでMAX加点は15.60
新ルールでは23.50

MAX加点は15.00から23.20へと大きく上昇します
特にジャンプ3つだけでも4.60も上がりますのでジャンプの質がダントツに優れている羽生には
基礎点が下がってもスコアを大きく伸ばせるという利点がありそうです

2015年GPFの技術点は61,81でした
今季のルールに照らし合わせてみると基礎点は45.40に下がってもMAX加点を得られれば技術点は
68.60となります。演技構成点と合わせると117.74。
仮にスピンが+4以上の条件を満たせなかったとしても66.68+49.14=115.82
いずれにせよ羽生のスコアは2015年GPFよりも上昇することになります

ジャンプの基礎点は全体的に減少傾向となりましたが
GOEの評価が11段階に拡大し、基礎点×10%単位での加点、減点が実施されるという今回の改正ルールでは
どのエレメンツにおいてもほぼ欠点のない羽生結弦には特に影響は出ないといえそうです



男女シングルGOE大幅改正

5月23日にISUCommunication 2168が発表されました
エレメンツのGOEやその基準について大幅な変更がなされています
www.isu.org/communications/17142-isu-communication-2168/file

◇基礎点

 ジャンプのみ抜粋しますが基礎点の下がったものは以下の通り
 2Lo・・・1.80→1.70
 2F・・・1.90→1.80
 3T・・・4.30→4.20
 3S・・・4.40→4.30
 3Lo・・・5.10→4.90
 3Lz・・・6.00→5.90
 3A・・・8.50→8.00
 4T・・・10.30→9.50
 4S・・・10.50→9.70
 4Lo→12.00・・・10.50
 4F・・・12.30→11.00
 4Lz・・・12.50→11.50
 4A・・・15.00→
12.50

それからジャンプにおいてUR判定、ロングエッジ判定のいずれか1つのみを受けた場合、
同時に判定を受けた場合の基礎点もそれぞれ設定されました
(<<判定を受けた際の基礎点は従来通り「試みた回転数より1つ少ない回転の基礎点」となります


◇GOEの加点、減点について
一律に定められていたGOE加点、減点幅が要素の難度に応じたパーセンテージで行われるようになった
 +5→基礎点の50%
 +4→基礎点の40%
 +3→基礎点の30%
 +2→基礎点の20%
 +1→基礎点の10%
 -1→基礎点の10%減
 -2→基礎点の20%減
 -3→基礎点の30%減
 -4→基礎点の40%減
 -5→基礎点の50%減


例えばクリーンな3Lzを跳び、GOEで満点を受けた場合は5.90+0.59×0.5=8.85となりますが
3Lz<または3Lzeで満点評価を受けた場合は3.98+2.22=6.65となり、2.20という得点差が生まれます
更に3Lz<eで満点評価を受けた際は満点評価でも3.54+1.77=5.31となりクリーンな3Lzの満点評価との得点差は3.54となるなど
より回転不足無く、エッジエラーもない正確なジャンプを跳んだ選手により有利なGOEとなっています

またスピン、ステップ要素のGOEに関してもレベルに応じてGOEが異なるようになっていますので
より高いレベルを獲得した選手が大きく点数を伸ばせるようなルールとなりました


≪基礎点、SOVにおける特記事項≫
・SOVは10%ごとの増減が基本となっている
・ルッツ、フリップで!判定のみを受けた場合の基礎点、SOVは通常のジャンプと変わらない
・e、<、V判定を受けた要素はきっかり10%単位でなく少なくなった数値で行う
・コレオシークエンスは基礎点が固定されているためSOVは一律ではあるが他の要素より高い
・ジャンプコンビネーションはe、<を考慮した最も高い基礎点のGOEで実施する
 例:3Lz+3Tの場合→3Lz基礎点5.90>3T基礎点4.20のため3LzのSOVが適用される
   3Lze+3Tまたは3Lz<+3T→3Lz<基礎点が3.98と3T基礎点4.20SOVを下回るので適用されるSOVは3Tの方
・+REPの場合はe、<のない基礎点より70%



◇要素のレベル
1つを満たせばレベル1、2つでレベル2,3つでレベル3,4つでレベル4判定
→レベルの上がる要素についての変更点は無し

「特記事項」
スピン:<SP、FS>フライングスピンで目に見えるフライング姿勢がない場合の基礎点はV判定の基礎点が適用される
    スピンコンビネーションにおいて3つの基本姿勢から1つしかない場合はVが適用。
    基本姿勢2つの場合はその基礎点のものが適用される
    <SP>足換えを伴うスピンコンビネーションで足換え前、足換え後それぞれ3回転未満は無価値
        
◇GOE基準
 +1→1つの条件を満たしている
 +2→2つの条件を満たしている
 +3→3つの条件を満たしている
 +4→4つの条件を満たしている
 +3→5つの条件を満たしている

※ただし、+4、+5の条件を満たすには太字のすべての条件をすべて満たす必要がある

 Ⅰ)ジャンプ
  ①高さも飛距離も素晴らしい(ソロジャンプ、ジャンプコンビネーション、ジャンプシークエンスを含む)
  ②離氷、着氷どちらも優れている
  ③無駄な力が入っていない

  
④予想外の/独創的なジャンプの入り
  ⑤離氷から着氷までの姿勢が良い
  ⑥音楽構造と合致している

 Ⅱ)スピン
  ①スピン最中のスピードが十分または加速している
  ②よくコントロールされた正確なポジションを取っている(フライングスピンの場合はフライングの高さ、空中姿勢、着氷姿勢を含む)
  ③スピンの入りから出まで無駄な力がない

  ④回転の中心に体を置いた状態を維持している
  ⑤創造性や独創性がある
  ⑥音楽構造と合致している

 Ⅲ)ステップシークエンス
  ①深いエッジでターンやステップを正確に踏んでいる
  ②音楽構造と合致している
  ③力強くよどみなくパターン全体を遂行している

  
④独創性や創造性がある
  ⑤全身がかかわりコントロールされた状態が優れている
  ⑥ステップ最中の加減速が良い

 Ⅳ)コレオグラフィックシークエンス
  ①創造性や独創性がある
  ②音楽構造と合致している
  ③エネルギーが十分で焦点が定まっていて流れが良く無駄な力がない

  ④リンクカバー率が優れている
  ⑤正確で精度が良い
  ⑥全身がかかわりコントロールされた状態が優れている

①~③のすべての条件を満たしていれば残る④~⑥の条件を満たすことで+4、+5評価を得られることになりますが
①~③のうちどれか1つでも欠けた場合、④~⑥のみしか満たしていないは+3評価どまりということになる
ようです


◇減点
 Ⅰ)ジャンプ      
減点要素引き下げられるGOE
SPにおいて連続ジャンプが1つも入っていないGOE-5
転倒-5
1つのジャンプ着氷が両足-3~-4
1つのジャンプ着氷がステップアウト-3~-4
2つのジャンプの間に2つのスリーターン(ジャンプコンビネーション)-2~-3
ルッツ、フリップでe判定-3~-4
ルッツ、フリップで!判定-1~-3
ルッツ、フリップで判定は受けてないものの不明瞭-1
拙劣な踏切-2~-3
<<判定-3~-4
<判定-2~-3
連続ジャンプにおけるハーフループを含めて回転不足判定は受けていないが回転が足りているか不明瞭-1~-2
スピード、高さ、飛距離、空中姿勢が拙劣-1~-3
ジャンプ着氷時に両手がついた-2~-3
ジャンプ着氷時に片手が触れた/フリーレッグが擦った-1~-2
ジャンプ間で流れがない/方向を失う/リズムが無くなる(ジャンプコンビネーション/シークエンス)-2~-3
拙い着氷(悪い姿勢/間違ったエッジ/氷のひっかき)-1~-3
長い構え-2~-3



 Ⅱ)スピン 
減点要素 引き下げられるGOE
転倒-5
スピンの最中フリーレッグまたは手(両手)が触れる-1~-3
フライングが劣る(フライングスピン/フライングエントランスからのスピン) -1~-3
フライングスピンでの正しくない踏切または着氷-1~-2
トラベリング-1~-3
拙劣な/ぎこちない、美しさを損ねる姿勢-1~-3
回転速度が遅い、遅くなる-1~-3
足換えが拙劣(回転方向の転換時を除き入/出のカーブを含む)-1~-3
必要回転数に満たない-1~-2
足換えスピンにおいて回転数のバランスが取れていない  -1




Ⅲ)ステップシークエンス 
減点要素引き下げられるGOE
【SP】半回転を超えるジャンプが含まれている-1
転倒-5
ステップやターンの実施がパターンの半分に満たない-2~-3
ステップやターンの質、姿勢が拙劣-1~-3
躓き-1~-3
音楽構造と合致していない-1~-3




Ⅳ)コレオグラフィックシークエンス
減点要素引き下げられるGOE
転倒-5
シークエンスをはっきりと行うことができない-2~-3
シークエンスを実施中コントロールを失う-1~-3
躓き-1~-3
音楽構造と合致していない-1~-3
動作の質が拙劣-1~-2

≪特記事項≫
・転倒や深刻なミスが生じた場合はいかなるPCS評価においても10点満点を与えてはならない
・転倒や深刻なミスが生じた場合Skating Skills、Transition、Compojishon評価で9.50を超える評価を与えてはならない
・またPerformance、Interpretation評価では9.00を超える評価を与えてはならない





GOEが従来の「-3~+3までの7段階評価」から「-5~+5までの11段階評価」になることはすでに発表されていましたが
実際の加点、減点が行われるSOVについては明らかにされていませんでしたので
メディアでは「現行ルールのままGOEが拡大する」という解釈が多く、またバンクーバー五輪シーズンのような
ローリスクハイリターンな構成に戻ってしまうのではという懸念はありました

今回のルール変更でSOVが難易度に応じたものになったことで
難しい技術を完ぺきに実施した演技をより高く評価するという傾向が強まりました

女子はジャンプ技術で難易度よりも効率よくGOEを取ることを優先に難しい3回転+3回転ジャンプを跳ばず
2A+3Tを2度実施するというパターンもありましたが今回の改定によりより難度の高い3-3を跳ぶ選手に有利になったのではないか・・・と思います

GOEに関しても加点に相当する項目が減ったことにはおや?と思いましたが
一定の基準をすべて満たしたうえでほかのプラスアルファ要素がなければ+4評価異常が出せないなど
一つ一つの要素で満点評価が出にくくなりました
また減点項目の評価引き下げが拡大したことでマイナス評価に相当する項目があった場合はGOEを得にくくなります
例えばルッツ、フリップでe判定を受けてもほかの要素を満たしているのでプラス1評価になるというケースが生じたりしましたが来季は減点となるのではないか・・・と思います


個人的には2A+3Tも3Lz+3Loも同じGOEなんておかしいと思っていたので今回のように
難度に応じてGOEが変わるという改正にはおおむね賛成です

ルールが大きく変わることで選手の皆さんは対応に苦慮することになるかもしれませんが
より完成度の高い演技を行うためにエレメンツの質向上に努めてもらいたい。やってくれるものと信じています











メドベージェワ、チームクリケットへ

平昌五輪で優勝候補筆頭とされながら銀メダリストとなったロシアのエフゲーニャ・メドベージェワ。
そのメドベに関する報道でロシアメディアは大騒ぎになっていましたが
エテリ・トゥトペリーゼコーチと師弟関係を解消し、ブライアン・オーサー氏に師事することが正式に発表となりました

報道をまとめてみます

 メドベージェワ、コーチ変更か(5月5日)
headlines.yahoo.co.jp/hl


メドベージェワ、なぜ今恩師の元を離れるのか(5月5日)
headlines.yahoo.co.jp/article

メドベージェワ、「引退」の可能性に現地メディアが言及
headlines.yahoo.co.jp/article


メドベージェワ、アルメニア代表に?振り付け担当者が完全否定
headlines.yahoo.co.jp/article

メドベージェワ、渦中のコーチが初激白「ニュースを見て知った」
headlines.yahoo.co.jp/article

メドベージェワ、オーサー師事を正式発表 羽生と同門へ
headlines.yahoo.co.jp/article

メドベ、恩師と禍根?
headlines.yahoo.co.jp/hl

メドベージェワ、11年間指導した恩師が惜別
headlines.yahoo.co.jp/article







メドベージェワ、新コーチオーサー氏が『移籍』に初言及
headlines.yahoo.co.jp/article










メドベージェワはシニアに昇格した2015-2016年ほぼ完ぺきな演技を続けて新女王に駆け上がるとともに
その年の世界選手権FSでは更新は不可能ではないかと思われていた歴代最高得点を更新したほか
翌シーズンの国別対抗戦においては女子初のショートプログラム80点越え、フリーで160点越えと当時はショート最高得点だった浅田真央を超えてスコアを更新するとともに総合得点においてもヨナの持つ最高得点すらもあっさり更新した
昨今の採点傾向がGOE至上主義で高いGOEを得ていればPCSもするする上がること
コーチのメソッドを知り尽くしていたからこそ、『ザギトワがシニアに上がったら自分のシニア1年目のようなことになるだろう」
という脅威を感じていて「ザギトワのシニア昇格を1年遅らせて」発言となったのかもしれません

実際、ザギトワはメドベの危惧していた通りになりました
「絶対女王」だったメドベージェワは平昌五輪を迎える大事なシーズン右足中速骨骨折が判明しGPF欠場を余儀なくされました
このシーズンには同門のアリーナ・ザギトワがシニア昇格。『後半すべてジャンプ』『ジャンプにロングエッジを抱えていない』ことを武器に瞬く間に女子フィギュアのトップを駆け上がり、いつの間にやらメドベのライバル1番手に躍り出ました。
そしてメドベ復帰戦の欧州選手権、平昌五輪でザギトワに連敗。
絶対女王の座をザギトワに明け渡すことになってしまいました
メドベージェワの心中は穏やかではなかっただろうと思います

と同時に長くスケートを続けるためには今の練習方法でいいのだろうかという疑念も湧き出始めていたかもしれません
エテリ・トゥトペリーゼの教え子にはユリア・リプニツカヤがいました。
リプニツカヤも2013-2014年のソチ五輪シーズン演技の完成度を武器に当時五輪金メダル候補だった浅田真央のライバルに躍り出た。
しかしながら体系の変化による悩みだったり故障が続いたことでコーチのもとを去り、引退するに至った。
メドベの所属するサンボ70はとにかくハードな練習と厳しい食事制限を課すところがある。
「自分が長くスケートを続けるためには今のやり方でいいのだろうか」という葛藤もあったのではないでしょうか

エテリコーチの発言だけを見ているとメドベージェワの勝手な振る舞いで一方的に恩師を切ったような印象を受けるが
ここはメドベの心中も推し量るべきではないだろうかと思います
ていうか、師弟関係を解消したとたんに教え子の悪口を言うのはいかがなものかと思いますがね。相手はまだ18歳の女の子なのに。
メドベージェワの「私は何かを変えたい。コーチとの間に悪い何かがあるとは思っていない」がすべてではないだろうか


個人的には師弟関係解消に関しては大賛成。
「レベルもGOEも取りきって勝つ」戦略は表面的にはブライアン・オーサーもエテリ・トゥトペリーゼのやり方も一緒。
ただ、エテリ組は「とにかくジャンプはすべて後半で、手を上げても何をやっていいからとにかく加点を!」の露骨なやり方にはげんなりしていた。
「なんでもかんでもジャンプにはタノ」がメドベのプロをつまらないものにしているように思っていた

チーム・クリケットならばジャンプやスピン、スケーティング指導のエキスパートがいる。
ジェフリー・バトル、デーヴィッド・ウィルソン、シェイリーン・ボーンなどの振付師もいるので
多彩なプロが見られるのではないか?

メドベのジャンプは「ため」が長く少々ハンマーキックぽいところもある。
ステップもところどころぎこちなく、無理やり踏んでいるような箇所も見られる
クリケットには羽生結弦、ハビエル・フェルナンデスなど「無駄な力が入ることなく」ジャンプを跳べるお手本といえる選手がいる。
メドベにとってはこれ以上にない環境ではないだろうか?

ロシア女子シングルの選手生命は非常に短い。
シニア1年目、15歳から世界選手権メダル圏内に駆け上がる選手がいる一方で
演技の幅を広げる前に体系の変わる時期に差し掛かる18歳までに次々新しい選手にとって代わられ、
リンクを去っていく選手もまた非常に多い

メドベージェワには息の長いスケーターになってもらいたいし演技の幅を広げていってもらいたい
「女王」の門出が輝かしいものになってほしいと切に願っています

第57回ISU総会アジェンダ

 大変ご無沙汰しております
ファンだった選手が次々引退されて関心が薄れたこと、たいして難易度に代わり映えもしないのに点数ばかりがじゃんじゃか上がり続ける女子フィギュアに嫌気がさしてしばらくブログ更新をさぼってました…誠に申し訳ありません


2018-2019年シーズンに向けてISU総会のアジェンダが出そろいました
file:///C:/Users/metaz/Downloads/2156%20Congress%202018%20Agenda.pdf
フィギュアスケートに関して重要な変更提案と思われる箇所だけ抜粋します


53.技術委員会
レギュレーションルール107条
6.ISU GPS&GPF
  フィギュアスケートのグランプリシリーズとファイナル(シニア、ジュニア)一連の大会はISUシリーズとしてISUに認定されている
7.チャレンジャーシリーズ
  チャレンジャーシリーズは毎年多くのスケーターがISU選手権大会予選突破と大会への準備のために出場するシニア大会である
  毎年条件によってISUが財政支援をしている
理由:ISUチャレンジャーシリーズをISU規則に含めること


57.技術委員会

108条3項C
国際ノービス協議会は7月1日までに以下の条件を満たしたものである
ⅰ初級:13歳未満
ⅱ中級:15歳未満
ⅲ上級:女子の10歳以上15歳未満(シングル、ペア、アイスダンス)、男子シングルの10歳以上15歳未満
    ペア、アイスダンスの男子は17歳未満
理由:すべてのスケーターのレベルが競技会に参加する機会を増やし続けるため


58.ボスニア・ヘルツェゴビナ(ペア、アイスダンスに関して)
 異なる国のパスポートを持つ選手のカップルがペア、アイスダンス代表として
 冬季五輪、冬季ユース五輪出場を希望すればどちらかの国籍を取得しなくても
 元の国の支援を受けることができれば出場できる。メダルは各国に分配されて授与される

 理由:テニスは国籍の異なるカップルの出場が五輪に出場する可能性を模索している

 ISU回答:国際競技、冬季五輪、ユース冬季五輪に異なる国籍のカップルが出場することは不可能。
 他競技の事情は知らないしISUはこれを指示していない


63.ボスニア・ヘルツェゴビナ(オフィシャルに関して)
 ジャッジ レフェリー TC、TS、ATS、Data Replay 
  冬季五輪ISUISUISU
冬季五輪予選ISUISUISU
ISU選手権大会ISUISUISU
シニアGPFISUISUISU
ジュニアGPFISUISUISU
シニアGPSISUISUISU
ジュニアGPSInternationalInternationalInternational
その他国際競技InternationalInternationalInternational
チャレンジャーシリーズ
InternationalInternationalInternational



67.ISU協議(123条4項抗議の制限に関して)
フィギュアスケートに関して
 a)レフェリー、ジャッジ、テクニカルパネル(TC、TS ATS)による演技の評価に対する抗議を行ってはならない
  →データ&リプレイオペレーターは除外
 b)抗議が認められるのは計算間違いのみ。要素や難易度に誤りがあって、それによってスコアが高くなっても低くなっても誤りではない
 c)抗議がなくてもレフェリーが以下のことに気付いたときは訂正を行わなければならない
  ⅰ.授賞式開始前、または結果発表前にデータ入力の誤りが生じたとき
  ⅱ.授賞式終了後24時間以内にコーラーと両スペシャリストとの間で判定ミスがありそれに伴い得点に誤りがあったとき
 これらの場合はレフェリーとコーラー、両スペシャリストが署名する
  →「採点ジャッジ、オペレータを含むすべてのオフィシャルメンバー」から技術審判、レフェリーのみの署名になった



80.技術委員会、ISU協議
134項(表彰式について)
選手のコールは最初に優勝者、次いで2位、3位選手の順に行う


83.技術委員会
オフィシャルの紹介は各競技種目終了後とする
また、スモールメダルの名称を廃止し、総合順位に加えて各セグメントの順位によるメダル授与を行う
評議会:賛成。評議会としては「スモール」でなく「セグメントメダル」を提案している


194.オランダ
採点ジャッジ構成の変更

・フィギュアスケートの評価は技術点のGOE評価と演技構成点(PCS)評価で成り立つが、評価の方法を以下の方法に改める
GOE:シニア、ジュニアグランプリシリーズは5名のジャッジが採点(ISU選手権、冬季五輪、冬季ユース五輪は7名)
PCS:シニア、ジュニアGPSは5名のジャッジが採点(ISU選手権、冬季五輪、冬季ユース五輪は7名)
・ジュニアグランプリシリーズのアイスダンスのようにジャッジが10名に満たない場合は少数でも採点できるが最低3名以上はGOEのみあるいはPCSのみ採点を行う
ジャッジがGOEに割り当てられるかPCS採点に割り当てられるかが判明するのは大会開始45分前
割り当てられたジャッジはその分野を専門的に採点する
→我々のスポーツはますます複雑化し、それによってジャッジにも高い正確性が要求されるが-5~+5までの評価となった場合ますます正確に評価することは困難になってきている。採点はスケーターにもジャッジにも公平であることが必要


197.カナダ
 ジャンプの『後半にジャンプを実施すると基礎点1.1倍』ルールはSPは2つ、FSは4つまでとする
→プログラムの難易度を前半、後半で均等化させるため


198.日本
 『後半1.1倍のカウントは±10秒の許容時間を考慮せず要求された演技時間の後半に実施したジャンプを1.1倍とする

※カナダ、日本案の違い  
SPの演技時間が2分50秒(2分40秒+10秒)FS演技時間が4分+10秒
カナダ1分25秒を過ぎてから2分5秒を過ぎてから
日本1分20秒を過ぎてから2分を過ぎてから



199.日本
FSにおいて3回転ジャンプ、4回転ジャンプを6種類すべてクリーンに実施した選手にはボーナス
→ジャンプの多様性が増しているため



201.オランダ
男子シングルSPのPCS係数を1.2、FSの係数を2.40に
→TESとPCSのバランスが崩れたので係数を上げることでバランスが良くなる



202.オランダ
転倒のルールの撤廃
1~2度につきプログラムから-1、3~4度目はプログラムから-2、5度目以上はプログラムから-3のルールを撤廃。
またペア、アイスダンスにおいてカップルの一人が転倒すれば-1、二人とも転倒すれば-2のルールも撤廃

→転倒はPCS評価にも大きく影響するも。この採点方法は誤りがあるので見直しが必要



205.オーストリア
ISUのランキングポイントについて。15~19歳のジュニア選手はジュニアカテゴリーの大会のみでしかポイントを獲得できないがシニア選手はあらゆる大会でランキングポイントを獲得することができるという不平等がある。年齢的に可能であればジュニアであってもシニア大会に参加してランキングポイントを獲得することができるようにすべき



208.技術委員会
ISU選手権大会に出場する技術点ミニマムスコアは毎年ISUより発表される
2020-2021年の世界選手権に関しては各大会の最低エントリー数は男女シングル42名。ペア28組アイスダンス35組。
ミニマムスコアクリア選手の数がこの規定に満たなかった場合は残る出場枠を埋めるために(満たなくても)出場できる

→より多くの選手参加への手助けとなるため



209.ボスニア・ヘルツェゴビナ
ISU選手権ジャッジのドローについて。世界選手権、世界ジュニア、ユーロ、4CCについてジャッジは10月1日~11月15日に抽選が行われ発表される
ジャッジは12名。うち8名が最初のセグメント(SP)を担当し、残る4名とSPを担当したジャッジから4名がFSを担当する



212.オランダ
冬季五輪の採点ジャッジは14名。7名がGOEのみを、残る7名がPCSを採点



213.技術委員会
冬季五輪の滑走順抽選は競技実施の2日前



246.技術委員会
転倒の定義について。
スケーターがボディコントロール能力を失い、ブレードよりも体重の大部分が手(両手)、膝(両膝)、背中、臀部、腕のあらゆる部分にかかっていると判断されたとき




247.技術委員会
アイスダンスのパターンダンスにおいて、ステップに加えツイズル、スピン、リフトで「ベーシックレベル」追加



248.技術委員会
GOEの11段階評価を実施するエレメンツは
ジャンプ、ジャンプコンビネーション(男女シングル、ペア)
コンビネーションステップ。コンビネーションターン、コンビネーションリフト(ペア、アイスダンス)
片足のみで行うステップ(アイスダンス)




249.技術委員会
PCS評価
exteremely poor・・・1.00未満
very poor・・・1.00~1.75
poor・・・2.00~2.75
weak・・・3.00~3.75
fair・・・4.00~4.75
avarage・・・5.00~5.75
abobe avarage・・・6.00~6.75
good・・・7.00~7.75
very good・・・8.00~8.75
ecellent・・・9.00~9.75
outstanding・・・10.00
10点満点とは特別な評価であり9つの要素とははっきりと区別すべき



250.技術委員会
GPF(ジュニアGPF)のSP滑走順を以下の通りに改定する
現行:GPSスタンディング会の選手から順番に滑走
改正:GPSスタンディングを上位、下位に分けてその中で抽選



252.技術委員会
ウォームアップ時間
男女シングル:6分間、最大6名
ペア:5分間、最大4組
アイスダンス:パターンダンス音楽あり→3分半、音楽無し→2分半、最大6組
       リズムダンス(シニア、ジュニア)5分、ノービス3分、最大5組




259.技術委員会
SP要素

男子
・2回転あるいは3回転のアクセルジャンプ
・3回転あるいは4回転のジャンプ(『コネクティングステップからの』の条文が削除)
・2回転+3回転、3回転+3回転、2回転+4回転、3回転+4回転の連続ジャンプ
・フライングスピン
・足換え一度の単一スピン
・足換え1度のスピンコンビネーション
・ステップシークエンス

女子
・2回転あるいは3回転のアクセルジャンプ
・3回転ジャンプ
・2回転+3回転、3回転+3回転の連続ジャンプ
・フライングスピン
・単一姿勢のスピン
・足換え一度のスピンコンビネーション
・ステップシークエンス
「スケーティング/コネクティングステップからの」が抜けた理由:直前にステップが入ることはGOEを押し上げる要因となるので必須要素とすることには議論の余地がある



261.技術委員会
男女シングルFS (ソロジャンプまたはジャンプコンビネーション、シークエンスの一部として2回転のジャンプを2度より多く含めることはできない
すべての3回転ジャンプ、4回転ジャンプのうち2つだけが2度実行できる
うち少なくとも1度は連続ジャンプ、シークエンスとして実施された場合SOVに従い完全にGOEを得ることができる。実施した同一ジャンプが2度ともソロジャンプの場合は2度目の基礎点、SOVは7割となる。FSで実施してよい4回転ジャンプは1度を超えて同一ジャンプを実施することはできない





ボスニア・ヘルツェゴビナから国籍の異なる選手がカップルを組んでペア、アイスダンスに出場する場合の提言が出ました
IOC規約では五輪出場の場合はどちらかの国籍に統一することが求められますが夏季五輪ではテニスが国籍の異なるカップルでも変更することなく五輪出場ができるよう実現に向けて動き始めているようで、ボスニアの提言もこれを受けてのもののようです
日本では高橋成美&マービン・トランが2012年世界選手権銅メダルを獲得しながら国籍の壁にぶつかりました
結局このカップルは翌シーズンに解散となりましたが須藤澄玲&フランシス・ブードローオデ選手が最終予選で出場権を獲得しながら国籍問題により出場はできませんでした
可決されればオデ君は国籍変更なしに日本とカナダ国籍のまま出場することができ、メダルを獲得すれば日本とカナダに1つずつメダル数が加えられるということになりますが、そうなるとメダル獲得数ランキングが少々ややこしいことになるかもしれません


オランダから採点の在り方についての提言が出ました。
これまでジャッジはGOEとPCSの両方を採点していましたが
GOEのみ採点するジャッジ、PCSのみ採点するジャッジに分けましょうというもの。
またISU選手権大会ではジャッジの数を増やしましょうというルールにもなっています
現行ルールのような上下カットとなるのか、全員の採点が反映されることになるのかまでは踏み込んでいないこと
当日の直前までジャッジがGOEとPCSのどちらを採点するかわからないということには引っ掛かりを感じますが
採点ジャッジに専門性を持たせようという試みは支持したいです(できれば発給なので報酬もっと上げたれよと思いますが)





平昌五輪において女子のアリーナ・ザギトワがSPもFSもジャンプをすべて後半に組んですべて成功、金メダルを獲得した折には「著しくプログラム構成のバランスを欠いている」と物議をかもすこととなりました
「ジャンプを後半に実施すれば基礎点1.1倍」ルールがある以上、いずれはだれかが実施するだろうとは想定していた。
まさか15歳のシニア1年生の女子選手が、とまでは予測してませんでしたが。
ザギトワがこの構成を組んでいるのはジュニア時代からですし
ずっと構成は変えてなかったので議論するならザギトワが最初に構成を組み始めたときじゃないのかなとおもうんだけど。

日本もこの案は支持していますがカナダ案とは異なり『±10秒を考慮しない演技時間で』
SPで実施する場合2分30秒の場合も2分50秒の場合も基礎点1.1倍になるのは1分20秒を過ぎてからということになりますし
FSで実施する場合は3分50秒であっても4分10秒であっても1.1倍となるのは2分を過ぎてからということになります



日本からはこの案のほか「3回転ジャンプあるいは4回転ジャンプを6種類すべてクリーンに降りた場合はボーナス」案も提言しています
女子の紀平梨花が3Aを習得していること、また坂本花織、樋口新葉も現在3A習得中ですので彼女らを想定しての提言なのでしょう。
クワドに関しては羽生結弦よりむしろすでにアクセル以外の5種類を成功させているネイサン・チェンに有利なルールとなりそう。
羽生が4A習得を目指していますがネイサンもおそらく目指しているはず。ボーナス適用に限りなく近いのはネイサンではないでしょうか?


技術委員会からは「オフィシャルの紹介は競技開始前でなく終了後に」という提言が出ました
これは2013年GPF女子シングルにおいてスペシャリストを務めた天野真氏が紹介された折に
「帰れ」コールが起きたことを踏まえてのことだと思います
アマーノは何かと真央にだけ厳しいと真央ファンから嫌われてましたがさすがにこれはやりすぎだと思ってました
ジャッジを守るためにはやむを得ない提言だと思います。むしろこのような提言が出ることを恥ずかしいと思うべきかもしれません

また五輪出場権のかかるI世界選手権大会に関してミニマム突破選手が男子シングルで42組中40名ほどしかいなかった場合
残る2組はクリアできていない加盟国の選手が二人出場できる、というルール。
ペアでは特にミニマムをクリアできる出場選手が少ないので門戸が開かれることになりますが
クリアできなかった選手のうちワールドに出場できる選手とできない選手の線引きをどうするかの課題も残ることになりそう

SPのソロジャンプにおいては「スケーティング/コネクティングステップから直ちに跳ぶ」という条文が削除され「ソロジャンプ」となりました
今の選手たちは少しでも高いGOEを得るためにソロジャンプでも連続ジャンプでも直前、直後に難しいステップを取り入れる選手が増えてきましたからこの条文が要素から外れるのは自然の流れなのかもしれません
繋ぎがない場合はGOEで減点ということになるのかもしれません

男子FSではもう一つ重要な提言が出ました『FSの4回転ジャンプは同一のものを跳んではならない』というものです。
このルールは多種多様な4回転ジャンプを持つ選手には大いに有利になりますね。
ネイサン・チェンがアクセルを除く5種類、ボーヤン・ジンが4種類習得した折に男子のジャンプ要素が7度に減っても
4Aも習得する選手が現れると
4A
4A+3T
4Lz
4Lz-1Lo-3F
4Lo
4S+3Lo
4T
などという、夢の「頭に4回転がつくジャンプを見られるかも」という期待も持ちましたが
技術委員会の案が通ると4回転で同一ジャンプは跳べなくなりますのでこの構成は見られなくなります

まあ、4回転ジャンプというのは着氷でおおよそ体重の4倍強の負荷がかかり、選手への負担が大きくなってしまいますので故障から選手を守るためにはやむを得ない提案なのかもしれません

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ぶー

Author:ぶー
選手を混乱させ続け、迷走し続けるフィギュアスケートのルールや
採点のあり方について私なりに思うことを書いていきたいと思っています。
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